スウェーデン代表のイブラヒモビッチなどビッグネームのJリーグ加入はあるか?(写真:Getty Images)
スウェーデン代表のイブラヒモビッチなどビッグネームのJリーグ加入はあるか?(写真:Getty Images)

 Jリーグは、今シーズンで放送権契約が切れるスカパー!に代わり、英国に本社を置くメディアコンテンツ売買会社パフォーム・グループを中心に、NTTとスカパー!の3社と大型契約を結ぶと6月8日のスポーツ紙が報道した。その額は年間100から130億円の5年契約で、総額では500億円~650億円になる(金額はいずれも推定)。正式契約は21日の理事会で承認後となる見込みだ。

 これまでJリーグは、スカパー!とNHKの2社と2012年から2016年までの5年契約を結んでいて、スカパー!は年間推定40億円、NHKは年間推定10億円と言われていた。2017年からの新規契約にはパフォーム・グループと、スペインリーグやイングランド・プレミアリーグの放送権を獲得したソフトバンクもJリーグに興味を示していたものの、金額面で上回ったパフォーム・グループが権利を獲得した。

 単純計算でも2倍以上の契約となりそうだが、その使途はまだ決まっていないようだ。J1の平均分配金は約2億2千万円、J2は約1億円だが、それには放映権料の他に賞金、商品化権料、公式試合出場料などが含まれる。このため分配金が単純に倍増されるとは限らない。なぜならJリーグは、人気と実力を兼ね備え、Jリーグ全体を牽引する「ビッグクラブ」を育成する狙いをかねてから抱いていたからだ。そのために不可欠なのが大物外国人選手である。

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