メジャー現役最高齢野手ながら好調を維持しているイチロー(写真:Getty Images)
メジャー現役最高齢野手ながら好調を維持しているイチロー(写真:Getty Images)

 42歳のメジャー現役最年長野手、イチローが予想外に好調なシーズンを過ごしている。6月8日時点で打率. 317、出塁率. 377はどちらも2009年以来最高。特に5月21日のナショナルズ戦で4打数4安打を打つと、翌日には4打数2安打、23日のレイズ戦では5打数4安打と大爆発。この3試合ではなんと13打数10安打の固め打ちで、全米のベースボールファンを驚嘆させた。

 3000本安打まであと29本———。開幕時点では今季中の達成は微妙かと思われたが、すでに現実的なものになったと言って良い。そして、その過程で、在米メディアからの注目度も再び高まっている。
 「私たちにとって完璧な選手だ。いつでも準備ができていて、リーダーの1人になってくれている。代打として経験を積んできているし、誰かがケガで離脱したときにはいつでも穴埋めする準備も整っている」

 6月上旬にはニューヨーク・デイリーニューズ紙がイチローの特集を組み、マーリンズのドン・マッティングリー監督のそんなコメントが寄せられていた。

 こうして“準備”の部分に特別な脚光が当たり始めているのも必然なのだろう。もともとその華麗なプレーと同時に、多くの選手、関係者がイチローの綿密なルーティンに感嘆してきた。

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