なぜ歳を重ねると大泣きできなくなるのか? (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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なぜ歳を重ねると大泣きできなくなるのか?

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大谷由里子dot.#ごきげんに生きよう
マンガ/上大岡トメ

マンガ/上大岡トメ

 「年とともに大泣きができなくなった」

 彼は、泣きたくて映画を観に行くらしい。

「どの映画を観るか」考える時に、「どの映画が泣けるか」で、考えるらしい。

 彼が言うには、

「自分の心が震えないのに、人の心を震えさせるものが作れるはずない」

 確かにその通り。

 わたしだって同じ。

 人に感動してもらいたい。人の感動を創りたい。

 いつもそう思っている。

 なのに、自分自身がかつてほど泣けなくなっている。

 だから、時々思う。

「思いっきり、切ない恋がしたい」

「思いっきり、泣いてみたい」

 でも、一方で、

「今さら、そんな恋をしている場合じゃないよなあ」

「思いっきり泣くほどの不幸は嫌だよなあ」

 という声がささやく。

 だから、真剣に恋して悩んで泣けるメンバーを「うらやましいな」と、思うことがある。

 それでも、心のどこかで、

「感動して涙を流さない自分になりたくない」

 と、ひとりでこっそり思いっきり泣けそうな本を読んでみたり、DVDを見たりしているわたしがいる。


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