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続編映画が変! なぜ『エイリアン』や『ゴジラ』は途中からやり直すの?

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 ヒットした映画には続編があるものが多い。さほど映画ファンでない方でも、『◯◯◯2』といったタイトルの作品を何本か挙げることができるだろう。続編がヒットして、またその続編、さらにその続編と作られた結果、何作にも及ぶ長寿シリーズに成長した作品も少なくない。

 一口に続編といっても、いろいろなタイプがある。単純に前作の主人公が別の事件にかかわる一話完結タイプ。前作の出来事を受けてさらに物語を発展させていく大河ドラマタイプなど…。

 さまざまな続編映画がひしめくなか、先日、『エイリアン』シリーズにも新しい作品が製作中であることが発表された。『エイリアン』は宇宙船の乗組員たちが凶暴な地球外生命体と攻防を繰り広げるSFホラー映画。現在までに本家の続編は4作品、番外編が3作品も作られている。

 次回作は本家の続編なので、『エイリアン5』かと思いきや、どうやらそうではないらしい。なんと『エイリアン2』の続編という位置づけ。シリーズ3作品目以降はまるで”無視”されているようなのだ。

 シリーズをやり直す方法として部分的にリセットする…この手法はなんとも奇妙な気がする。だが、振り返ってみると、こういった手法で続編を展開してきた作品は過去にもいくつかある。

 なかでも有名なのが怪獣映画『ゴジラ』シリーズで、シリーズ28本中、7本が、実は“一作目の続編”なのだ。

 なぜ、こうなるのか。『ゴジラ』シリーズで「一作目の続編」を二度も執筆した脚本家の柏原寛司氏は、こう話す。

「お客さん全員がこれまでのゴジラシリーズを観ているわけではありません。とはいえ、ゴジラ自体は誰でも知っている看板キャラクター。ですから、一から説明する必要もない。そこで基本的な設定だけ『ゴジラ』第一作に委ねて、他の設定はリセットすることで、以前のシリーズを見ていないお客さんでも楽しめる…というわけです」

 『エイリアン』も同様ではないかと、柏原さんはみる。一作目ではなく二作目の続編となっているのは、そこまでが『エイリアン』シリーズとして広く知られているからだろう、とも。

 確かに、『エイリアン2』はシリーズ屈指の人気作であるのに対して、三作目以降は迷走気味なのは否めない。こうしてみると、誰もが知っていて、もっとも面白かったところへ立ち戻ってやり直すタイプの続編もアリなのかもしれない。

 その結果、新作の続編映画に期待してしまうも無理もない。果たして『エイリアン』はどうなるのか。予定通り製作が進めば、その答えは2017年に出る。

(ライター・田中元)

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