仕事以外での人付き合いは、個人で自由に取捨選択したい方が7割だった(エン・ジャパン株式会社調べ)
仕事以外での人付き合いは、個人で自由に取捨選択したい方が7割だった(エン・ジャパン株式会社調べ)
人付き合いがある方が良い理由の第1位は「コミュニケーションは大事だから」(エン・ジャパン株式会社調べ)
人付き合いがある方が良い理由の第1位は「コミュニケーションは大事だから」(エン・ジャパン株式会社調べ)
ない方が良い理由の第1位は「仕事とプライベートをきちんと分けたいから」(エン・ジャパン株式会社調べ)
ない方が良い理由の第1位は「仕事とプライベートをきちんと分けたいから」(エン・ジャパン株式会社調べ)

 忘年会シーズンまっただ中。忘年会を企画している人も多いだろう。会社や部のメンバー全員に声をかけるのは当然だとしても、色々な立場で働く人が多い現代では、強制的に参加させられたと思われないための配慮も必要に。

 そこで、エン・ジャパン株式会社が派遣社員にフォーカスして実施した、「派遣先企業での人付き合い」の意識調査の結果を参考にしてみよう。この調査は、同社が運営する人材派遣会社のポータルサイト「[en]派遣のお仕事情報」上で、サイト利用者1691人を対象に行われた。

 まず、「仕事以外での人付き合いについて、どのような派遣先が良いと思いますか?」という質問に対し、「飲み会や社内行事の参加・不参加が自由な会社」を選んだ人が約7割で1位に、2位は「社員・派遣社員の区別なく、社内行事に参加できる会社」で約4割という結果になった。つまり、社内イベントには参加できる方がいいが、参加・不参加は自由に決めたいという人が多い傾向にあるようだ。やはり、派遣社員の人たちを忘年会に誘うのは当然だが、断りやすい雰囲気を作ることも大事だと言えそうだ。

 実際にあったエピソードを聞くと、正社員と分け隔てない交流があって嬉しかったとの声も多かったが、一方、行事やイベントが強制参加で困った、産休取得中のよく知らない人の出産祝いが驚くほど高額だった、バレンタインデーの義理チョコ配りへの参加を促されて困ったといった声も寄せられた。

 では、派遣で働く人たちは仕事先での人間関係についてどう思っているのだろうか?

「派遣で働く上で、仕事以外での人付き合いはある方が良いと思いますか?」と聞いたところ、「ある方が良い」が63%、「ない方が良い」は37%だった。「ある方が良い」と回答した人に理由を聞いたところ、「コミュニケーションは大事」が78%で最も多く、2位は「仕事にも良い影響がある」で53%、3位は「早く派遣先になじむことができる」で45%と続いた。

 一方、「ない方が良い」と回答した人に理由を聞いたところ、「仕事とプライベートをきちんと分けたい」が61%で1位に、次いで「人付き合いをしなくて良いのが派遣のメリット」が29%で2位、「いずれ派遣期間が終了する」が26%で3位という結果に。

 どちらも納得の理由となった今回の調査。条件や待遇も正社員とは違い、契約期間が終了すれば会社を去ることになる派遣社員としては、わずらわしい人間関係は忌避したいし、忌避できる環境を求めるが、仕事を円滑に進めるための人間関係は大事にしたいという思いが強いのかもしれない。

 また、飲み会や懇親会などに分け隔てなく誘ってくれて、かつ支払いは派遣だけ多少安くしてもらえて嬉しかったという声もあり、正社員幹事のみなさんは、派遣社員の参加・不参加だけでなく、お金の面も配慮をするといいのかもしれない。