(2)光熱費

 在宅していなければ使わないで済む、電気・ガス・水道などの光熱費が余分にかかる。なかでも電気代は、冷房よりも暖房のほうが高くつくため注意したい。昼間からリビングで暖房を使い、子ども部屋でも使い、在宅勤務用の書斎(あればだが)で使い……では、トリプルパンチ。さらにテレビをつけたりゲームをしたりと、在宅率が上がれば上がるほど光熱費は積み上がる。

(3)日用品代

 この先、外出に規制がかかるかもしれないからと、日用品を買い貯めする人がいそうだし、家にいる時間が長ければトイレットペーパーやティッシュの使用量も増えるだろう。ストックの減りが早いと感じれば、「多めに買っておこうか」となるのは自然で、やはり買い貯めはなくなりそうにない。その分の支出はじわじわ増える。

(4)ネットショッピング・宅配代

 小さい子や高齢者がいるため、感染リスクを減らそうと買い物のほとんどを外出せずにネットで済ませる家庭も多いだろう。ネットや宅配の場合、一定金額まで買わないと送料や配達料がかかるため、どうしても総額が上がりがちだ。

 また、家にいると何となくネット検索に明け暮れ、コロナ対策に「あったら便利そう」「この先役立ちそう」なものを見つけては、ポチっとしてしまうかもしれない。ここは要注意だ。

(5)オフィス用品

 今後もリモートワークが続くならばと、PC周辺のアイテムを揃えた人もいるだろう。オフィスなら当然揃っているプリンタのインクや印刷用紙など消耗品も自前で買う必要がある。会社があれこれ出してくれるといいが、期待できないと思わぬ出費になる。

 その他にも、出かけられない遊興費の代わりとして、動画配信サービスの利用料など、家で遊べるものの支出が増えそうだ。ジムに行けない代わりに、ついエクササイズマシンを購入してしまう人もいるのではないだろうか。

●コロナショックで消えるのは「不要不急」のお金

 つまりは、家にいる時間が長くなればなるほど、そこで消費する分が上乗せになる。逆に言えば、外で消費していた支出は減るはずだ。それも見ておこう。

次のページ
生活防衛に備えてお金の配分を見直そう