優秀なマネジャーは「上層部の会議」で何を観察しているのか?

前田 鎌利ダイヤモンド・オンライン

※写真はイメージ (16:27)ダイヤモンド・オンライン

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前田 鎌利
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●経営会議で最大限に「視座」を高める

 課長クラスのマネジャーが経営会議に同席するチャンスをつかむのは、チームのためにも、メンバーのためにも、そして自身のキャリアのためにも非常に重要なことです。そして、このチャンスは、ジッと待っていても訪れることはありません。遠慮せず謙虚にチャンスをつかみにいかなければならないのです。

 このチャンスがもたらしてくれる「学び」には絶大なものがあります。一言でいうと、「視座」を最大限に引き上げてくれるのです。もちろん、「視座」を高める努力は日頃から不可欠です。自分が担当する現場のチームのことだけを考えるのではなく、部長の視点でモノを考えるクセをつける。企業理念・経営戦略を咀嚼して、経営層の視点を自分なりにシミュレーションしてみる。そのような努力によって、組織のなかでより適切なアクションを起こすことができるようになるのです。

 しかし、その「視座」を高める最大のチャンスは、経営会議に同席することをおいてほかにはありません。会社における最高意思決定の場に身を置くことでしか学べないことがたくさんあるからです。特に、自らの「視座」を高めるために意識すべきなのは、【図1】の3つのポイントです。順にご説明していきます。

●トップの意識がどこを向いているか?

 まず第一に、トップの意識がどこを向いているかを観察します。課長クラスであれば、年度初めなどに行われる全社集会のトップスピーチや、経営計画書などからトップが考えていることを吸収するのが基本となりますが、経営会議の場でトップを間近に観察することで得られる情報量は桁違いです。社内の最も重要な案件を意思決定する場である経営会議で、トップがどのように振る舞うかを直接観察できるのですから当然のことです。

 すべてはトップの一挙手一投足から読み取ることができます。経営会議では、さまざまな部署から事業提案がなされますが、トップが重要視している領域の提案とそうではない領域の提案では“食いつき”が違います。あるいは、不振をかこっている部署には厳しい発言を投げつける一方で、実績を上げつつある部署には笑顔を見せることもあります。

 こうしたトップの一挙手一投足から、「この会社はどこに向かおうとしているのか?」「どの部署が花形になっていくのか?」が見えてくるのです。そして、会社がその方向性に向かっていくことに、自分のチームがどう貢献できるかと考えることが、「視座」を大きく高めてくれるのです。

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