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第26回 米ぬかオイル

文・鈴木正晴

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国産の米ぬかをまるごと搾ったホールオイルです

国産の米ぬかをまるごと搾ったホールオイルです

右がケイコさん。左は静岡のミズタニさん。清水でイワシの削り節を作っています。ケイコさんのご紹介で仲良くなりました

右がケイコさん。左は静岡のミズタニさん。清水でイワシの削り節を作っています。ケイコさんのご紹介で仲良くなりました

 応援されると、応援したくなります。自然な気持ちです。

 だけど甘やかしではなく、きちんと対等に付き合って、お互いに力を出し合いたい。それが僕の理想です。

 生産者さんが売りたいモノをなんでも店に並べるのが応援だとは思えません。よくないものや、これじゃ売れないよね、というものに出合った時は、失礼かなと思いつつ、思ったことをすべて伝えます。大体そこで生産者さんが怒っちゃって、お話にならないことも多いのですが、「じゃあスズキさん、どうやっていきましょう」と真剣に向き合って下さる方には、アイデアは惜しまずお話しするようにしています。

 そうやって出来上がった商品が僕らの店舗に並んだら、今度はその商品に力になってもらう番。しっかり僕らの売り上げになってくれないと困ります。こう考えると応援というのは一方的なものじゃなくて、持ちつ持たれつ、お互いさまなんですね。

 さて、ケイコさんの米ぬかオイル。国産の米ぬかをまるごと絞ったホールオイルで、米ぬかにしか含まれていない美肌成分が肌を守り、潤いのある肌に導いてくれるのだそうです。

 僕自身が化粧品関係には疎いので、こういった商品を扱うことは考えていなかったのですが、ケイコさんから、どんなにこの米ぬかオイルが素晴らしいか、お客さまの多数である女性がどうしてこの商品を必要としているのか、自分たちがどれだけこの商品にこだわっているのかを熱心にお話しいただき、店舗で扱うことにしました。 すると、うちの女子スタッフが次々に使い始めました。

 肌の乾燥がひどいときに、普通の乳液だとしみてしまうけれど、ブランドリップはしみない。かゆみもおさまるし、ささくれが出来た時に塗っても効き目がある。髪にも使えて、もう手放せない!……など、誇大広告ではなく、本当に気に入っているようです。

 最初は朝日新聞ショップでも扱っている100ミリリットルのサイズだけだったのですが、店舗ではお試し用の10ミリリットルサイズも販売しています。これは「最初から大きいもの買うのは抵抗があるから、お試しサイズがあったらイイな」というスタッフの声を、ケイコさんが形にしてくださったもの。こんな風に、スタッフも生産者も一緒になって、良いモノをつくっていければと思っています。

 うちの女子スタッフのお墨付きオイル。ぜひ試してみて下さいね。


(更新 2015/10/21 )


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プロフィール

鈴木正晴(すずき・まさはる)

 株式会社日本百貨店・代表取締役社長、ディレクター兼バイヤー。1975年神奈川県生まれ。1997年東京大学教育学部卒業後、伊藤忠商事株式会社に入社。アパレル関連の部門で、海外とのビジネスを多く経験する中で、国内の“モノ づくり”文化に根差したすぐれものをより広いマーケットに広める一助となりたいと考え、2006年3月伊藤忠商事を退社。2006年4月に株式会社コンタン(現・株式会社日本百貨店)を立ち上げる。2010年12月には東京・御徒町に、日本の優れものを集める小売店“日本百貨店”を オープン。食・雑貨・衣料雑貨など、全国から様々なこだわりの商材を集め、作り手と使い手の出 会いの場を提供している。著書に「日本百貨店」(飛鳥新社 2012/12)

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