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オトコの娘サミット、1500円。

文・内藤みか

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舞台「男おいらん」主役のふたり。左が谷昌弥くん、右が石井涼太くん

舞台「男おいらん」主役のふたり。
左が谷昌弥くん、右が石井涼太くん

 映画「僕の中のオトコの娘」の公開直前イベントが行われたので行ってきた。
 この映画は、ひきこもりの男の子が女装を通して社会とつながっていくというお話で、イベント会場は150人以上の観客で満員になっていた。ちなみに入場料は2300円だけれど、女性もしくは女装者は1500円に割引される。

 私も感じているけれど、最近女装が流行している。綺麗な顔の男の子がちょっとした余興気分で女装をして街を歩いているのを知っているし、ごく普通のサラリーマンが週末だけ女装をし、ファミリーレストランでお茶をしているのも知っている。

 こうした彼らは、「オトコの娘(こ)」と言われている。私も何人か知っているけれど、女性よりも女性らしく可愛くなる人がいるから驚いてしまう。

 どうして彼らが女装をするのか、人それぞれ事情が違うけれど、最近の女装は今までよりもライトになっていると感じている。いわゆる「身体が男なだけで心は女性」という感覚がない人がいる。「自分も化粧したらキレイになるのかなと試してみたかった」という、好奇心で始める人も増えているのだ。

 私はこうした彼らが大好きで、できれば手をつないでデートしたい。女の子同士、親友のように一緒にスイーツを食べて、コスメを選んで、でも夜になると彼らは男に戻る。そんなおつきあいができる人がいたらどんなにいいだろう、と思う。

 今回のイベントでは「オトコの娘コンテスト」が行われた。監督のご厚意で、私が脚本をお手伝いしている舞台「男おいらん」の主役の俳優くんも審査員として参加させていただいた。

 俳優くんは普段は女装はしない。けれどプロの役者として、「花魁」という難易度の高い女装にチャレンジしてくれている。会場でもとても人気で、一緒に写真を撮ってくださいと色々な人に声をかけていただいた。お化粧もバッチリの彼らは、キラキラ輝いていた。

 そして2人の俳優くんを連れていった私は、自分のメイク直し道具も忘れ、化粧も剥げ落ち、一番女らしくなかったと思う。

 可愛いオトコの娘達を見ていると、私ももっともっとキレイにならなくちゃ、といつも刺激になる。さあ今夜はパックでもして少しでも彼らのつるつるのお肌に近づこうと頑張ってみようかな。


(更新 2012/11/26 )


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内藤みか(ないとう・みか)

 小説家、エッセイスト。山梨県出身。デビュー当時「ケータイ小説の女王」の異名をとリ、現在も電子書籍サイトのダウンロードランキング常連。「年下男恋愛」「イケメン」についてのコンテンツを作り続け、「イケメン評論家」としても活動。近年はイケメン恋愛ゲームのシナリオや、芝居の脚本も手がけるように。『夢をかなえるツイッター』などSNSに関する著作も。近著に『誰も教えてくれない Facebook & Twitter 100のルール』。twitterアカウントは @micanaitoh

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