第1398回 癒やし犬「ムク」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1398回 癒やし犬「ムク」

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ムク(渡邊さん提供)

ムク(渡邊さん提供)

 東日本大震災直後、当時飼っていた愛犬タロー(コーギー)の脚に腫れを見つけました。

 動物病院で「骨肉腫で左前脚を切断」と言われ、涙が止まりませんでした。

 それから数カ月の短い間に他の脚にも転移して、さらに2本の脚を切断することになりました。

 一本足になったとき、外の景色やおいしい空気を味わわせたくて赤ちゃん用の乳母車に乗せ、たくさん散歩しました。すれちがう人たちに「頑張ってね」と声をかけられ、頭をなでられてタローはうれしそうでした。

 心配させまいと痛みに耐えながら一生懸命闘病し、タローは8年前、天国に旅立ちました。

 タローを失い、気が抜けてつらい毎日を過ごしていたとき、たまたまペットショップの店員さんから「抱いてみませんか」と声をかけられました。こうして出会い、一目ぼれしたのが、今私の傍らに寄り添っているムク(写真、8歳)です。

 タローと同じ犬種で生後2カ月。店員さんに「おっとりした男の子ですよ」と言われましたが、なんのなんの家の中を元気に走り回り、椅子の脚をかじるやんちゃなムクでした。

 散歩が大好きで、朝晩の散歩では、郵便屋さんのバイクにほえる以外は会う人会う人にダッシュで走り寄り、ナデナデしてもらって満足すると、また元気に歩きだします。

 先日は散歩中、自転車に乗ったおじいさんが目の前で転倒しました。私が自転車を起こしている間、ムクは倒れたおじいさんの顔や手をペロペロなめ、「大丈夫?」と言っているようでした。おじいさんは「オーオー」と言って笑っていました。

 人の心を癒やし、温かい気持ちにさせてくれるムクです。

(渡邊祐子さん/宮城県/64歳/主婦)

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(更新 2020/11/12 )


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