3キロもない母犬から生まれたヨーキーの奈緒(写真、雌、11歳)。陣痛が深夜に起こり家族全員で見守っていたが、なかなか生まれず、ペットショップに電話で相談した。

「いつでも連絡して」と言ってくれていたオーナーは、「あと1時間待って生まれなかったら、もう一度電話して。破水してるなら、もうすぐだと思うから」とアドバイスしてくれた。

 娘が、「この中で産むかも」と母犬が使う大のお気に入りのあったかモコモコハウスを持ってきた。

 すぐに母犬はゴソゴソとハウスに潜り込み、期待通りアッという間に出産。旦那がへその緒などを処理し、娘と私が体をふき、手際よく全員で作業した。

 子犬を母犬に渡すとペロペロとなめ、おっぱいを飲ませた。キューキューと鳴きながら母犬にベッタリくっついている子犬を見て全員ホッと一安心。

 翌朝、動物病院に連れていくと、250グラムのヨーキーは先生に「普通の5倍かも」と言われたが、結果“健康優良犬”だそうだ。

 ペットショップのオーナーも数日後、見に来てくれ、「こんなに大きかったんだから母犬はさぞかし大変だったろう」と言った。

 生まれが大きかったからか食欲旺盛で6・5キロまで太り、見事なデブ犬に成長。ダイエットせねばと旦那が散歩に連れていくことに。

 会う人会う人が「何犬?」と言うので、旦那は「ビッグヨーキー知りませんか?」と言ったとか。食事も計量し、散歩をさせ、現在、標準体重キープ中。「何犬?」と尋ねられることもなくなった。

 12月生まれの奈緒は冬が好き。雪の降る日も散歩に行きたいタイプ。私は寒いのが大の苦手だが、奈緒は喜ぶだろう。リバウンドさせないためにも今日も体重管理を一緒に頑張ろう。

(中野みちるさん 大阪府堺市/62歳/主婦)

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