第1198回 預け先での姿楽し フクちゃん 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1198回 預け先での姿楽し フクちゃん

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 キャンプなどで家族が留守の間、フクちゃん(写真前列右、推定8歳、元保護犬のミディアムプードル、雄)を姉の家に預けるのだが、そこでの様子が面白い。
 姉の家では、フクちゃんと同様、もらわれっ子のイヌ2匹とネコ1匹が仲睦まじく暮らしている。
 フクちゃんは賢い半面ビビリ屋で、うちに来た当初はビックリすると人に飛びついちゃったりしたし、今でも不意に吠えてしまったりする。姉の家でも、二世帯住宅の壁の向こうで音がしたときなどにバウバウいうので、その都度言い聞かせていたらしい。
 その日も、何かで吠え始めたフクちゃんを姉がなだめようとした矢先、ネコのポムタ(同後列、5歳、雄)がタタターッと来て「フクタロウ(フクちゃんの本名)、るせーんだよ!」とばかりにネコパンチを何発もくらわせた。
 フクちゃんはされるがまま、シューンと打ちのめされて、うちに帰るまでずっと借りてきたネコならぬイヌ状態だったようだ。
 その後、また日をおいて預けた今回、前半はおとなしくしていたフクちゃんだったが、姉の留守中、お隣世帯のおじいちゃんが犬たちを並ばせてバナナをくれた。終わって目がガチッと合った瞬間、また始まった。
「ガンつけやがって」とでも思ったのか、バナナをもらった恩も忘れて吠え続けた。すると、いつもはおとなしいラブラドルのシンディ(同前列中央、12歳、雌)が、おもむろに頭でフクちゃんの胸を何度も何度もグイグイ押し、「フクちゃん、恩知らずなことはダメよ」と諭し、フクちゃんはピタッと吠えやんだらしい。
 子どもだけでなく、動物同士も社会性を育んでいくことができるのが感心というか……。ネコまでもイヌのしつけができちゃうのが、妙に笑えた出来事だった。

(山下美奈さん 神奈川県/47歳/療養中)

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(更新 2016/10/20 )


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