第1140回 拾われキンチャン、“先輩”老犬を介護 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1140回 拾われキンチャン、“先輩”老犬を介護

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 6年前の日曜日、交差点のど真ん中に犬が……。
 首輪もないし、捨てられたのか? 犬を避けて通る車の運転手さんたちの顔を、一人ひとり確認しながらたたずむその姿は、まるでご主人様を必死で捜しているようでした。
 このままではひかれてしまう!と、息子と2人で犬を保護し、連れ帰りました。金成町で保護したのでキンチャン(写真、推定7歳)と名付けました。ちゃん付けで呼ぶと「キンチャンちゃん」となります(笑)。
 放浪生活が長かったせいかとても神経質で、家に来たばかりのころは常にビクビクしていて、どんな小さな音にも反応し、寝ていてもすぐ立ち上がる状況でした。そんなキンチャンが初めに心をゆるしたのが、当時わが家で飼っていたビーグルの老犬ロンです。
 雄同士でしたが、喧嘩することもなくいつも一緒。ロンはアレルギーがひどく、目や耳を常に掻きむしっていましたが、キンチャンはロンの目や耳を一生懸命なめてあげ、犬なりの介護に励む日々。いつも体を寄せ合っている2匹は愛し合っている夫婦のようでした。
 ロンはだんだん歩くこともできなくなり、そのお世話は本当に大変でしたが、私もキンチャンの介護を見習い、最期まで手厚く看護することができました。
 一人残ったキンチャンは、日々家族に癒やしを与えてくれます。しかし犬の命は人間に比べると本当に短いもの。そのうちキンチャンも老い、いなくなってしまうことを考えると、寂しさや恐ろしさが入り交じり、複雑な気持ちになります。
 でも、ロンの時と同様、一生懸命世話しようと決めています。最期の時に、キンチャンがこの家の家族になれてよかったと思い、拾い親として(?)認めてくれるように。それが飼い主としての責任と愛です。

(宮内和美さん 宮城県/51歳/会社員)

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(更新 2015/8/27 )


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