第1068回 空から降ってきたような銀河ちゃん

2014/03/20 12:52

 東京から夫の故郷・香川に移住して8年。夫婦でカレー屋を営んでおります。
 都会でのOL時代は、ネオン街を練り歩き、酒場をはしごするのが楽しみだった私ですが、田舎の夜はホント真っ暗! 電照菊のビニールハウスの明かりが唯一のネオン。長くて暗い夜は、独りソファに寝そべり、本を読む日々。すっかり書斎派となりました。
 あとは一緒に過ごしてくれる猫でもいたら……と夢見つつも、飲食店をやっているため、永遠に叶わぬ夢とあきらめていました。
 ところがそんなある日、子猫のほうからわが家にやってきてくれたのです!
 どこからかニーニーとかすかな声が2晩聞こえました。まさか!?と庭の隅の古い物置をのぞくと、オンボロ乳母車の中に、おはぎのように小さな猫の赤ちゃんが、水色の涙目でこちらを見上げていました。
 母猫とはぐれたのでしょうか。抱き上げてみると、昔実家で飼っていた猫のゴマちゃんそっくりな銀色の長毛種。これは神様の思し召しに違いないと都合よく解釈し、飼うことを決心。この、空から降ってきたような銀色の雌の子猫を「銀河」と名付けました。
 すぐにホームセンターへ走り、猫用ミルクを買い、習字のスポイトで与えた瞬間、これまで使う機会がなかった母性が爆発し、ペットばか人生が始まりました。
 飼い始めて6カ月、小さなおはぎもムクムクと成長し、ノラ出身とは思えない美しい容貌で、私たちのハートをわしづかみ(写真)。私たちはその魔力にすっかり骨抜き状態です。
 今や2人の関心は銀河に集中し、くだらない夫婦げんかも激減しました。最後に犬派から猫派に転んだ夫が一詠み。
 主より汝を愛したまへと授かりし星のかけらの銀河の銀ちゃん

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