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第41回 年下の友人を持つ

文・大谷由里子

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マンガ/上大岡トメ

マンガ/上大岡トメ

 わたしは、「リーダーズカレッジ」という1年間の研修を主宰している。

 毎年4月から翌年3月までのカリキュラムで、前半はみんなで新喜劇を作って発表会をし、後半は、自分たちでいろんな企画を考える。

 参加者は、経営者もいれば新入社員もいる。OLもいれば士業もいる。

 そしてカリキュラム前半では、目標はあるけれど、人間関係ができていない。

 だから人間関係から作っていかなければならない。

 後半は、人間関係はできているけれど、目標がなく、自分たちで目標を作って、そこに向かって行かなければならないという内容。

 これを18年間続けてきた。

 1年間という期間があるからいいのか、ほとんど利害関係もないことがいいのか、年齢や職業を超えて、けっこうみんな仲良くなる。

 わたしがこれを始めたのは、30代の半ば。30代を中心に次世代のリーダーを作りたかった。

 ところが、何年かやってきた時に、わたしよりはるかに年上の60代、70代の経営者が参加されるようになった。

 ある時、そんな人たちに、尋ねた。

「ここで何を求めているのですか?」

 返ってきた答えの本音は、最終的には、「年下の仲間が欲しくて……」だった。

「同年代や年上と付き合っていると、病気の話題が増え、葬式に行くことが増える。かといって、部下や取引先の若い人と遊ぶわけにもいかない。大谷さんは、まだ分からないかもしれないけれど、若い友達ができるって本当に財産だよ」

 と、言われた。

 そして、50歳過ぎて、その気持ちがかなり分かるようになった。


(更新 2015/12/ 1 )


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プロフィール

大谷由里子(おおたに・ゆりこ)

 1963年奈良県生まれ。京都ノートルダム女子大学を卒業後、吉本興業に入社。故・横山やすし氏のマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし注目を集める。2003年、研修会社の志縁塾を設立。「笑い」を取り入れた「人材育成研修」は、NHKスペシャルなど多くのメディアで話題となっている。 現在は、年間300を超える講演・研修をプロデュース中。主な著書に『仕事で大事なルールは吉本興業で学んだ』(こう書房)、『はじめて講師を頼まれたら読む本』(中経出版)など多数。

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