【Vol.15】90年近く前のヒット曲が今も現役。東京を象徴する盆踊りのひとつ |AERA dot. (アエラドット)

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日本初の西洋式ホテルである帝国ホテルがつくられるなど、明治以降の近代化を象徴する町でもあった日比谷。その一角に広がる日比谷公園を舞台とし、毎年4万人以上の来場者でにぎわう日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会。東京における盆踊り文化の歴史を今に伝える盆踊り大会だ。

【Vol.15】90年近く前のヒット曲が今も現役。東京を象徴する盆踊りのひとつ


きっかけは「東京音頭」の原曲。
長らく休止されたのちに復活

 1933年、のちに東京における盆踊りの大スタンダードとなる「東京音頭」のレコードが発売された。作詞・西条八十、作曲・中山晋平という当時のヒットメーカーの手によるこの曲はジワジワと話題を集め、やがて全国規模のヒット曲に。現在もこの「東京音頭」は関東の盆踊りであればどこでもかかる人気曲であり、イントロが鳴り響いた瞬間、思わず体が動き出してしまうという盆踊り愛好家は少なくない。

「東京音頭」には原曲がある。それが1932年に制作された「丸の内音頭」だ。これは丸の内と有楽町、日比谷の店主たちが地元を盛り上げるべく企画した日比谷公園の盆踊り大会と連動したもの。同年夏に行われたその盆踊り大会は大きな話題となり、あまりの盛り上がりから「東京音頭」というリメイクバージョンが作られることになったわけだ。なお、この盆踊りは戦後各地で見られるようになった地域振興を目的のひとつとする盆踊りの元祖でもあるが、戦後さまざまな事情から休止。それが2003年に日比谷公園開園100周年事業として復活し、ふたたび夏の日比谷に「丸の内音頭」が鳴り響くようになった。

ライトアップされた噴水の周り
に広がる踊りの輪

 日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会は2日間にわたって行われる。初日は前夜祭として盆踊りの振り付け解説と踊りの練習会。この日しっかり振り付けを覚え、本番に備えるのもいいだろう。

「丸の内音頭」の名を掲げているだけあって、幾度となく「丸の内音頭」がかかるのがこの盆踊りの特徴だ。「丸の内音頭」は1932年に発表された古い盆踊り唄だが、踊っているうちに時代を超えたリズムとダンスの楽しさに気づかされるはずだ。また、「東京音頭」や「炭坑節」といったスタンダードに加え、日比谷公園から目と鼻の先に広がる銀座をテーマとする流行歌「銀座カンカン娘」(1949年)がかかる。この曲は日比谷だけでなく、東京の他の地域の盆踊りでも踊られるが、銀座にもほど近い日比谷で踊る「銀座カンカン娘」の楽しさは格別だ。

 また、ここではライトアップされた噴水をぐるりと囲む形で踊りの輪が広がる。周囲はビルが立ち並び、外国人観光客の姿も多い。その光景はまさに都会の盆踊りといった雰囲気。その意味でも、現代の東京を象徴する盆踊りともいえるだろう。飲食ブースも充実しており、リラックスして夏の東京を満喫できるはずだ。

日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会

毎年8月末

会場:日比谷公園
日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会
https://www.hibiyabonodori.com/

文:大石始 写真:大石慶子
本企画は『東京の魅力発信プロジェクト』に採択されています。
このサイトの情報は、すべて2019年8月現在のものです。予告なしに変更される可能性がありますので、おでかけの際は、事前にご確認下さい。




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