トム・ハンクス最新作『オットーという男』、主題歌を歌うリタ・ウィルソンのインタビュー&MV到着
トム・ハンクス最新作『オットーという男』、主題歌を歌うリタ・ウィルソンのインタビュー&MV到着

 トム・ハンクスの最新作『オットーという男』のプロデューサーも務めるリタ・ウィルソンのインタビューと、リタが歌う主題歌「Till You’re Home」のMVが到着した。

 トム・ハンクス演じるオットーは町内イチの嫌われ者でいつも不機嫌。映画では、最愛の妻に先立たれ、仕事もなくし、自らの人生にピリオドを打とうとしていたオットーが、向かいの家に陽気なマリソル一家が引っ越してきたことにより徐々に変化していく様を描く。原作はベストセラー小説『幸せなひとりぼっち』。監督を『プーと大人になった僕』のマーク・フォースターが務めた。

 リタ・ウィルソンは、マーク・フォースター監督からの依頼で曲を手掛けることになった。本作のテーマを曲で表現する方法を考えていたリタは、以前友人からかけられた慰めの言葉を思い出したという。「父が亡くなったとき、親友から言われたんです。『これからも会話は続くよ』って。それがずっと心に残っていて、その言葉を呼び起こすような歌を作りたいと思ったんです。2人の人間が交わしている会話のように聞こえる歌を。たとえその二人が同じ場所にいないとしてもね」とのこと。主題歌はセバスチャン・ヤトラとのデュエットソングで、「オットーが妻に歌っている曲という風に考えることができますが、同時に妻が彼に歌っているとも考えられると思ったんです」と、歌を通して、オットーと妻が一緒にいられるという状況を作りたかったと振り返っている。

 リタはさらに「この映画は絶対作らなきゃと思うようなものですね。最初に惹かれたのは、この題材、小説『A Man Called Ove(邦題:幸せなひとりぼっち)』でした。そしてその小説を元にしたスウェーデン映画を観て、このキャラクターにはトム・ハンクスがぴったりだと思ったことも、この作品に惹かれた理由です。それに加えて、この物語が伝えていることにも惹かれました。自分が関わった作品を観た人たちが、いくらかの喜びと幸せを感じ、少しの時間でも現実から逃避できたらいいなと思っていて、この作品はそれらすべてを兼ね備えていると感じたんです」と語っている。

 また、「ユーモアは、私たちの日常生活の一部です。悲しみ、怒り、苛立ちといった感情と同じように。何か面白いこと、何かの出来事、笑ってしまうようなことを受け入れられるとバランスが取れます。私自身も、日々の中でそれを目指していますし、この映画もそういうものになると思います。観る人たちに、自分のことを笑いとばしてほしい、というのがね」と、作品の目的を明かす。

 オットーとマリソル一家の関係について「愛と喜びの不協和音です。マリソルと彼女の家族は無垢で純朴なところがあって、オットーのこともよくわかっていません。他の人のようにはね。というより、マリソルはオットーがどんな人かわかっているけれど、他の人ほど深刻に捉えていないんです。他の人たちのようにオットーを怖がる代わりに、彼女は単に彼を受け入れて、ちょっと変わった面白い人だって思っている。それが最高なんです!」と、本作のオットーとマリソルという真逆なふたりの関係性を話す。

 そして「私たち自身の中にある、より良い面に訴える物語だと思います。もっといい人間になりたい、もっと優しくなりたいってみんな思っていますよね。どんなことを成し遂げてきたか、ということよりもね。自分はいい人だったか?他の人のことを思いやったか?寛大だったか? 誰だってそうありたいですよね。この映画にはより重い問題がありますが、希望をもらえる作品です」と、ファンへメッセージを送っている。

◎映画情報
『オットーという男』(原題: A Man Called Otto)
2023年3月10日(金)全国の映画館で公開 
監督:マーク・フォースター
脚本:デヴィッド・マギー
製作:リタ・ウィルソン、トム・ハンクス
原作:フレドリック・バックマン『幸せなひとりぼっち』(ハヤカワ文庫)
出演:
トム・ハンクス
マリアナ・トレビーニョ
マヌエル・ガルシア=ルルフォ
レイチェル・ケラー

◎映像
YouTube「『オットーという男』本編映像 3月10日(金)全国の映画館で公開」
https://www.youtube.com/watch?v=_EBlaS4xYW8