<ライブレポート>オンユ(SHINee)が思い出の地・代々木で魅惑的な歌声を響かせる

2022/09/12 13:07

<ライブレポート>オンユ(SHINee)が思い出の地・代々木で魅惑的な歌声を響かせる
<ライブレポート>オンユ(SHINee)が思い出の地・代々木で魅惑的な歌声を響かせる


 オンユ(SHINee)の日本初ソロツアーの追加公演【ONEW Japan 1st Concert Tour 2022 ~Life goes on~ Special Edition】が、9月10日と11日に東京・国立代々木競技場 第一体育館で開催された。本レポートでは10日の模様をお伝えする。
 2022年7月8日の東京・日本武道館公演を皮切りに、大阪、名古屋、福岡をまわり、その間、テレビ番組や【SMTOWN LIVE 2022】の出演など、忙しく活動していたオンユは、6月中旬から日本に滞在。一旦韓国へ戻り、この日に合わせて東京に戻ってきた。SHINeeが初めて来日公演を行った場所が同じ代々木第一体育館だったため、オンユにもファンにとっても当時を振り返る時間になったことだろう。思い出が詰まった会場を今回はオンユ一人で満員にさせる偉業も成し遂げた。
 ステージにはストリングス4名にギター2人、ベース、キーボード、ドラムが並び、本人を入れたら10名というビッグバンドだ。そこにダンサー6名も加わることで、ソロとグループの魅力を新しいスタイルで見事に実現。実際、生楽器の音色にのせて歌声をしっかり届ける場面もあれば、得意のダンスを華麗に披露する場面もあり、アイドル、シンガー、ダンサーの顔を使い分けていた。
 ライブは最新アルバム『Life goes on』のオープニングナンバー「夜明けの世界」で幕開け。タイトル通り、バックスクリーンに眩しい朝日が照らすなか登場したオンユは、それに負けないほど表情も輝いていており、青緑色のペンライトが広がる景色を見て、片手を胸にほっとするしぐさを見せる。ツアーを共にしてきたバンドメンバーとの息もぴったりで、オンユの温かい歌声が一気に会場を包み込んだ。
 曲が終わると、腕をぐっと伸ばし、首を回して、軽く体をほぐすと、今年4月にリリースされた韓国2ndミニアルバム『DICE』から「On the way」をダンサーとともに披露。ベッドの上で眠れない夜を過ごし、「口実を作って、今すぐ君のもとに駆けつけるから」と歌うこの曲のように、私たちのもとに帰ってきてくれたオンユは最後、振り返るポーズでフェードアウトした。
 クシャっとした笑顔で「ただいま、オンユです!」と挨拶すると、会場から拍手が響く。「ただいまと言いましたが、最近はずっと日本にいたので、気が楽です。実はビザが取れなくて一昨日来ました。今日できるか心配だったんですけど、ここで皆さんの前で公演できることが嬉しいし、ずっと会いたかったです。感動!」と、その場で一周回って喜びを表現した。
 
 「まだまだいっぱい曲があるので、楽しもう!」と、日本語曲「Life is...」へ。続く「Lighthouse」では、<還る場所はひとつ ここへおかえり>というメッセージと力強い歌声に、観客が息をするのも忘れるほどのめりこんでいるのが筆者の席から分かった。
 本人も力が入ったのだろう、曲を終えると「ふぅ」と大きく息をついた。「会場が広いからすごく緊張しています。どうすればいいのか……頭の中が空っぽ」と話すも、「最近はゆっくりですが日本語で言いたいことも言えるようになりました。4歳~6歳向けのくもんを解いています。曲の表現や歌い方が上手くなるように頑張りますので、よろしくお願いします!」と和ませ、「この会場は僕にとって意味のある場所です。一人だけの公演は慣れないけど、SHINeeのメンバーと戻ってこられるように頑張ります! 今、勝手に決めちゃいました! いつできるか正直分からないけど、もう少しだけ待っていてください」という嬉しい宣言に会場から喜びのため息が漏れた。
 深海をさまよっているような、ゆったりとした時間が流れた「In the whale」、ロックとR&Bが融合した切ない「Love Phobia」、ギターとファルセットに息をのんだ「Beauty」と、魅惑的なヴォーカルを響かせるオンユ。ホテルの一室から見える景色が幾何学模様に変わり、いつしかロケーションは恋人たちが落ち合うバーに。ワインボトルの横にはワイングラスがふたつある。バーの専属バンドたちの明るいセッションとともに、可愛らしいミドルテンポ「Sign」では指ハートも届けられた。
 ライブ本編の後半は、オンユの声とジャパニーズ・ポップスの相性の良さを証明した日本語カバーが続く。披露されたのは『Life goes on』の収録曲で、秦 基博「鱗(うろこ)」、DREAMS COME TRUE「やさしいキスをして」、MISIA「Everything」と、どれも難易度が高く、表現力も求められる楽曲だ。首元の血管が浮き出るほど、かなりの労力を使っていることが想像できたが、ミュージカル経験もあるオンユだからこそ、オリジナルに匹敵する完成度の高いカバーを披露して、オーディエンスを圧倒させた。
 「これが限界です……」と少々お疲れモードのオンユだったが、気を取り直して、ファンから集まったリクエストコーナーへ。ミンホの主演ドラマ『花ざかりの君たちへ』のOST「In Your Eyes」が3位、オンユのソロ曲「Blue」が2位、過去の公演でカバーした徳永英明の「レイニーブルー」が1位となり、番外編としてSHINee「An Encore」をそれぞれ一小節、全力で歌い、会場が一気にヒートアップした。「皆さんと交流するために準備をしましたが、このコーナーのせいで残りのパフォーマンスで(声が)変かも。誰か助けて~」と焦るオンユに拍手の応援が送られた。
 「Everything」からのアップテンポ「Sunshine」でメリハリをつけたオンユは、本編ラストの「Life goes on」で観客に両手を使ったダンスをレクチャー。完璧に踊るオーディエンスに感心の様子のオンユは、<じゃあまたね>とともにステージを後にした。
 アンコールは「DICE」でスタート。ミュージック・ビデオで着たピンク色のベルボーイ姿で、この曲とSHINeeメドレー(「D×D×D」「Get The Treasure」「君のせいで」)の計4曲をノンストップで歌うオンユは、別人格が乗り移ったかのようにダンスマシーンと化した。曲のイントロが流れるたびに、会場も大盛り上がり。数年ぶりに日本で披露するSHINeeナンバーともあり、少し無理をしたのか、ゼーハーが止まらない。作り笑顔を挟みつつ「スマホと一緒で人間も充電が必要ですよね」と、腰を掛けるオンユ。滝のように止まらぬ汗が、そのキツさを物語っていた。
 一息ついて、その日のスケジュールをファンにシェア。「今日は11時に起きて、筋トレをし、リハーサルしました。皆さんも準備で忙しかったでしょう? 今日起きる時間が遅かったので、この曲を歌います」と前振りをしたものの、まだバンドがステージにいないことに気が付き、慌てて「すみません、まだでした!」というコントのようなワンシーンが起こる。バンドの準備もオンユの息も整い、「遅く起きた朝に」が届けられた。
 そして「みんなと盛り上がりたくて作った」という配信されたばかりの新曲「Dance Whole Day」を初披露。トロッコに乗ってアリーナをまわり、一緒にジャンプしたり、手を振ったりと、ファンとより近い距離で交流を楽しんだ。はしゃぎすぎて、またヘトヘト気味になってしまったオンユだったが、「(このコンサートが)活動の最終地点になりますが、その初の足跡を一緒に作ってくれてありがとうございました。皆さんが幸せなら、僕も幸せです。一緒に幸せの旅に出ましょう!」と最後の挨拶をし、ラストソング「キラキラ」でステージの端から端まで歩き、最後までファンとの触れ合いに時間をかけた。そして「大事な思い出を作ってくれてありがとうございました。皆さんはSHINeeとオンユの希望です!」という愛のメッセージとともに、約2時間半のコンサートの幕を下ろした。
Text by Mariko Ikitake
Photos by 田中聖太郎

◎セットリスト
【ONEW Japan 1st Concert Tour 2022 ~Life goes on~ Special Edition】
※2022年9月10日(土)、東京・国立代々木競技場 第一体育館
1. 夜明けの世界
2. On the way
3. Life is...
4. Lighthouse
5. In the whale
6. Love Phobia
7. Beauty
8. Sign
9. Timepiece
10. 鱗(うろこ)(秦 基博カバー)
11. やさしいキスをして(DREAMS COME TRUEカバー)
12. Everything(MISIAカバー)
13. Sunshine
14. Life goes on
EN1. DICE
EN2. SHINeeメドレー(D×D×D~Get The Treasure~君のせいで)
EN3. 遅く起きた朝に
EN5. Dance Whole Day
EN6. キラキラ(小田和正カバー)

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