ABBA、2016年以来初めてメンバーが揃って公の場に登場
ABBA、2016年以来初めてメンバーが揃って公の場に登場

 2022年5月26日、ABBAが珍しく一緒に公の場に姿を現した。英ロンドンのオリンピック・パークに新設されたABBAアリーナで、昨年リリースされた最新アルバム『ヴォヤージ』を記念したヴァーチャル・コンサートのプレミアが開催され、メンバーが揃ってレッド・カーペットを歩いた。
 このヴァーチャル・コンサートでは、1979年当時のメンバーの姿が”ABBAター”として表現され、デジタルのステージで大ヒット曲の数々が披露される。4人組のスウェーデンの伝説的グループが最後に公の場に登場したのは2016年で、メンバーのビョルン・ウルヴァースとベニー・アンデションの友情50周年を記念した公演だった。
 米誌ピープルによると、技術的に高度なエンターテインメントを実現するために、ABBAは5週間かけて90分のセットリスト全22曲を演奏し、デジタル・コンサートのためにあらゆる動きを撮影したという。
 2021年11月にリリースされた『ヴォヤージ』は、1981年の『ザ・ヴィジターズ』以来40年ぶりとなったオリジナル・アルバムだ。2021年11月20日付けの米ビルボード・アルバム・チャート”Billboard 200”で初登場2位を獲得したこの作品は、ABBAにとって同チャートで初のトップ10入り、且つ最高位を記録したアルバムとなった。それ以前のABBAの”Billboard 200”での最高位は、1978年7月22日付のチャートで14位を記録した1978年の『ジ・アルバム』だった。『ジ・アルバム』には、米ビルボード・ソング・チャート”Hot 100”で3位を記録したヒット・シングル「テイク・ア・チャンス」が収録されている。 その前のアルバムは、全米20位を記録した『アライヴァル』で、グループ唯一の”Hot 100”No. 1ソング、「ダンシング・クイーン」が収録されている。