【米ビルボード・ソング・チャート】映画『ミラベルと魔法だらけの家』から「秘密のブルーノ」No.1獲得、ディズニーアニメ映画楽曲としては2曲目の快挙

2022/02/01 14:55

【米ビルボード・ソング・チャート】映画『ミラベルと魔法だらけの家』から「秘密のブルーノ」No.1獲得、ディズニーアニメ映画楽曲としては2曲目の快挙
【米ビルボード・ソング・チャート】映画『ミラベルと魔法だらけの家』から「秘密のブルーノ」No.1獲得、ディズニーアニメ映画楽曲としては2曲目の快挙


 映画『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックから「秘密のブルーノ」が1位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
 2021年12月24日にディズニープラスで配信が開始された反響を受け、翌2022年1月8日付チャートで50位に初登場した「秘密のブルーノ」は、15日付で5位、22日付で2位まで上昇。29日付では2位をキープし、今週登場5週目でトップに立った。
 主要ポイントの上昇率も高く、前週から8%増加の3,490万回を記録してストリーミング・ソング・チャートでは4週目の首位をキープ。iTunesでの値引き効果もあり、32%増加の12,300ダウンロードを記録してデジタル・ソング・セールス・チャートでは3位にランクインした。セールス・チャートでは、今週最も売り上げが伸びた曲に贈られるSales Gainerを獲得している。
 ディズニー作品はラジオでのプロモーションを積極的に行っていないが、一部のラジオ局では限定的に流していて、週間エアプレイも先週の457,000から239%増加の150万に急増している。
 ディズニー・アニメーションのサウンドトラックから1位を獲得するのは、映画『アラジン』よりピーボ・ブライソン&レジーナ・ベルの「ホール・ニュー・ワールド」(1993年3月6日)以来29年ぶり、2曲目の快挙で、ウォルト・ディズニー・レコーズからリリースされた楽曲としては初のNo.1タイトルとなる(「ホール・ニュー・ワールド」はコロンビア・レコーズよりリリースされた)。
 なお、ウォルト・ディズニー・レコーズから初めてTOP10入りした曲は、『ハイスクール・ミュージカル』よりザック・エフロン、ドリュー・シーリー、ヴァネッサ・ハジェンズによる「ブレイキング・フリー」で、2006年2月11日付チャートで4位を記録した。その後は、同ディズニー映画『アナと雪の女王』よりイディナ・メンゼルの「レット・イット・ゴー」が、2014年に最高5位を獲得している。
 同曲にクレジットされているカロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティーリョ、アダーサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス、エンカント・キャスト、そして作曲家のリン=マニュエル・ミランダいずれにとっても初の首位獲得で、プロデューサーのマイク・エリゾンドは50セントの「イン・ダ・クラブ」(2003年)以来約19年ぶり、2曲目のタイトルとなる。マイク・エリゾンドは、プロデューサーとしてトゥエンティ・ワン・パイロッツの「ストレスド・アウト」と「ヒーサンズ」がいずれも2位を記録した2016年以来約6年ぶり、後述の「増していくプレッシャー」を含む通算8曲目のTOP10入りを果たした。
 リン=マニュエル・ミランダが手掛けた曲では、2017年10月にプエルトリコのアーティストをフィーチャーしたチャリティー・シングル「オールモスト・ライク・プレイング」が20位を獲得しているが、TOP10入り、首位獲得はいずれも初の快挙。なお、「秘密のブルーノ」はリン=マニュエル・ミランダ以外のソングライターのクレジットはなく、1人のアーティストが単独で制作した曲が1位を獲得したのは、エド・シーランの「パーフェクト」(通算6週)が記録した2018年1月以来4年ぶりで、2020年代では初のタイトルとなる。なお、2000年代には9曲、2010年代には4曲、単独の制作者によるNo.1ヒットが生まれている。
 前述のとおり「秘密のブルーノ」には上記のアーティストがクレジットされているが、Hot 100で首位を獲得した曲では、DJキャレドの「アイム・ザ・ワン feat.ジャスティン・ビーバー、クエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー、リル・ウェイン」の5組を上回る歴代最多人数となる。なお、1985年に通算4週を記録した「ウィ・アー・ザ・ワールド」には計45組のアーティストが参加しているが、この曲はプロジェクトである「USAフォー・アフリカ」名義でリリースされており、その記録には該当しない。
 『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックは、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で週間115,000ユニットを記録して3週目の首位をキープした。「ホール・ニュー・ワールド」が収録された『アラジン』のサウンドトラックは、同1993年2月に最高6位を獲得しているが1位には到達しておらず、ディスニ―・アニメーションのサウンドトラックとその収録曲がシングル、アルバム・チャートで同時に1位を獲得するのは、『ミラベルと魔法だらけの家』が初の快挙。なお、アニメーションを含む全てのサウンドトラックでは、約3年前の2019年3月9日付チャートでレディー・ガガとブラッドリー・クーパーによる『アリー/スター誕生』(Billboard 200)と「シャロウ」(Hot 100)が同時に1位を獲得している。
 『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックからは、今週「秘密のブルーノ」を含め以下の7曲が100位内にランクインしていて、「増していくプレッシャー」の2曲がTOP10入りしている。なお、これらの曲はいずれもリン=マニュエル・ミランダとマイク・エリゾンドによって制作された。
1位「秘密のブルーノ」
9位「増していくプレッシャー」
20位「ふしぎなマドリガル家」
27位「本当のわたし」
36位「2匹のオルギータス」
48位「奇跡を夢みて」
82位「奇跡はここに」
 偶然にも、「ホール・ニュー・ワールド」が1位を獲得した1993年3月6日付チャートの前週まで、故ホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」が通算14週のNo.1をマークしていたが、今週も先週まで通算10週首位の座をキープしたアデルの「イージー・オン・ミー」からディズニー作品の「秘密のブルーノ」が首位を勝ち取っている。
 その「イージー・オン・ミー」は2位にダウンしたが、週間ストリーミングが1,410万回(2%減少)、セールスは5,200(1%増加)と先週とほぼ同率を保ち、エアプレイ・チャートでは9,460万回(1%減少)を記録して通算10週目の1位を獲得した。
 以下、3位から8位までは先週と変動なく、グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」、ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの「ステイ」、コダック・ブラックの「スーパー・グレムリン」、エド・シーランの「シヴァーズ」、ガンナ&フューチャーの「Pushin P feat.ヤング・サグ」、ゲイルの「abcdefu」がそれぞれ同位にランクインした。「ヒート・ウェイヴス」はロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートで19週目、「スーパー・グレムリン」はR&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートで3週目の首位をキープし、ゲイルの「abcdefu」は週間3,790万回(27%増加)を記録して、今週のAirplay Gainerを獲得した。
 前述のとおり、9位には「増していくプレッシャー」が上昇し、先週9位にランクインしていたエルトン・ジョン&デュア・リパの「コールド・ハート(プナウ・リミックス)」は10位に再びランクダウンした。「コールド・ハート」は、ダンス/エレクトロニック・ソング・チャートで16週目の首位を獲得している。

Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月4日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「秘密のブルーノ」カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティーリョ、アダーサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス、エンカント・キャスト
2位「イージー・オン・ミー」アデル
3位「ヒート・ウェイヴス」グラス・アニマルズ
4位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
5位「スーパー・グレムリン」コダック・ブラック
6位「シヴァーズ」エド・シーラン
7位「Pushin P」ガンナ&フューチャーfeat.ヤング・サグ
8位「abcdefu」ゲイル
9位「増していくプレッシャー」ジェシカ・ダロウ
10位「コールド・ハート(プナウ・リミックス)」エルトン・ジョン&デュア・リパ

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