故アヴィーチー、ストックホルムに<The Avicii Experience>ミュージアム開館
故アヴィーチー、ストックホルムに<The Avicii Experience>ミュージアム開館

 2022年1月24日に発売された故アヴィーチーの人生を綴った新たな伝記に続き、2月26日に彼のトリビュート・ミュージアムが、故郷のスウェーデン・ストックホルムにオープンすることが明らかになった。

 <The Avicii Experience>ミュージアムは、ティム・バークリングとして生まれたアーティストの幼少期から寝室での楽曲制作、そして世界的な名声を得るまでの人生とレガシーを記録したものだ。画像、音楽、ビデオ、私物、未発表音楽などが展示される。インタラクティブな要素を重視した空間になる予定で、コンテンツ・プロデューサーで<The Avicii Experience>の広報担当者であるLisa Halling-Aadlandは、「ファンや来場者が技術的なインスタレーションを通じてティムの音楽に触れることができる」と話している。

 <The Avicii Experience>は、ストックホルムのABBAミュージアムをはじめとする、市内の文化施設やホテルを運営するPophouse Entertainmentがプロデュースしている。同ミュージアムは、ストックホルムの中心部にあるデジタル・カルチャー・センター<Space>内に設置される。2021年11月にオープンした同施設は、7つのフロアでゲーム、音楽、コンテンツ制作を融合した会場となっている。

 Pophouse EntertainmentのCEOで、<Space>の創設者の一人でもあるPer Sundinは、「個人的に、ティムのブレイク以来彼のキャリアを見守ってきた者としましては、ようやく<The Avicii Experience>の扉を開くことができたのは、バークリング家への大きな感謝と敬意あってのことです」と述べている。Sundinは、2011年にアヴィーチーの大ヒット曲「レヴェルズ」をユニバーサル・ミュージックと契約させた経緯があり、故人のレガシーと密接な関係がある。

 <The Avicii Experience>のチケットは現在販売中で、パンデミックの間は感染リスクを軽減するために開発されたシステムを使って入場することができる。チケットの売上の一部は、アヴィーチーの死後に両親のクラース・バークリングとアンキ・リデンが立ち上げた慈善団体、ティム・バークリング財団に寄付される。

 クラースは、「ティムはこのような形で描写されることを非常に誇りに思っていたでしょう。クラシックなミュージアムと新しいデジタルの組み合わせは、彼にとって魅力的なものだったと思います」とコメントしている。