【ビルボード 2021年年間Streaming Songs】優里「ドライフラワー」上半期に続き首位 BTSやYOASOBIら複数曲チャートイン

2021/12/10 10:12

【ビルボード 2021年年間Streaming Songs】優里「ドライフラワー」上半期に続き首位 BTSやYOASOBIら複数曲チャートイン
【ビルボード 2021年年間Streaming Songs】優里「ドライフラワー」上半期に続き首位 BTSやYOASOBIら複数曲チャートイン


 2021年年間Billboard JAPANストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”で、優里「ドライフラワー」が首位を獲得した。
 2020年10月25日にリリースされた「ドライフラワー」は、2019年12月に優里が配信した自身初のオリジナル・ソング「かくれんぼ」の“アフターストーリー”となる楽曲で、男性目線のラブソング「かくれんぼ」に対し、「ドライフラワー」では女性目線の物語が描かれている。2020年11月4日付で81位に初登場した同曲だが、TikTokやTwitterなどのSNSで“歌ってみた動画”や“弾いてみた動画”といったユーザー投稿が増え、もともとバイラル・ヒットしていた「かくれんぼ」との繋がりもあり、年末から年始へとかけて知名度が急上昇、それに伴いストリーミングの数字も右肩上がりに増えていった。
 当チャートでは、2020年11月18日付で9位をマークして以降、現在までトップ10内をキープし続けている。再生回数のピークは2月24日付で記録した13,842,679回で、4月7日付までは週間1,000万回超を維持、その勢いをもって上半期首位を獲得したが、夏頃には勢いが少し落ち着き始め、再生回数は600~700万台を推移、とはいえ高水準はキープしており、順位も前述の通りトップ10内を維持、年間の再生回数は470,882,237回を記録し、イヤーエンドを首位で走り抜けた形だ。優里は最新シングル「ベテルギウス」が現在好調で、年明けの2022年1月にはアルバム『壱』をリリース予定なので、「かくれんぼ」や「ドライフラワー」といった既存のヒット曲のプレゼンスも再び上がる展開になるかもしれない。
 2位は、BTSが2020年8月にリリースしたシングル「Dynamite」で、年間の再生回数は446,553,676回を記録。米ビルボードのチャートでも実績を残した同曲は、BTSの本格的なグローバル・ヒットのきっかけとなった楽曲で、日本でも人気は一気に加速、当チャートでは2020年8月26日付で7位に初登場し、翌週には首位まで上昇、こちらも現在までトップ10内をキープしており、根強い訴求力を見せている。BTSは6位に「Butter」、18位に「Permission to Dance」もエントリーしており、新曲のリリースが過去曲のフックアップにも繋がっているチャート・アクションから、熱量の高いコアファンだけに留まらず、幅広いリスナー層を開拓したことが窺える。
 2021年の年間ストリーミング首位だったYOASOBI「夜に駆ける」は3位をマーク。順位こそ2ランク・ダウンする結果となったが、再生回数は前年比147%の406,903,061回を記録しており、楽曲人気はむしろ今年大きく加速したと言えるかもしれない。その背景にはコンスタントな作品のリリースがあり、当チャートでも5位の「怪物」(TVアニメ『BEASTARS』第二期オープニングテーマ)、8位の「群青」(ブルボン「アルフォートミニチョコレート」CMソング)といった大型のタイアップ・ソングも話題となったほか、2020年末の『NHK紅白歌合戦』をはじめとするTV番組出演など、メディアでの露出も増えたのが今年1年間で、こちらも新規リスナーの継続的な獲得が過去曲のロング・ヒットにも繋がったようだ。
 リリースに伴う瞬間風速的な話題性より、継続的なリスナー層の開拓を経て、“楽曲のファン”から“アーティストのファン”に引き上げることが、特にストリーミングでヒットを生み出すうえでは大切な動きだ。2020年10月にリリースした楽曲「うっせぇわ」が大きな話題となったAdoも、楽曲人気をアーティスト単位での社会的浸透度にうまく繋げたアーティストで、1stシングルの「うっせぇわ」以降にリリースされた楽曲もチャート上位をマーク、年間では8位の「うっせぇわ」、27位の「踊」、44位の「ギラギラ」といった3曲がトップ100入りしており、センセーショナルなデビューで終わることなく、作品ごとにファンダムを拡大し続けたことがわかる。
 近年はTikTokなどのSNSにおけるバイラル・ヒットが注目を集めがちだが、重要なのは多岐にわたるメディアやプラットフォームを活用し、楽曲との出会いの場を幅広く用意すること。そこでコンテンツを継続的に発信し、ユーザーとのエンゲージメントを向上させることで、長期的な楽曲人気が生まれる。ストリーミングでヒットを作るには、そういった広い視点で戦略を立てていく必要があるだろう。
Text by Takuto Ueda

【Billboard JAPAN Streaming Songs of the Year 2021】トップ10
1位「ドライフラワー」優里(470,882,237回再生)
2位「Dynamite」BTS(446,553,676 回再生)
3位「夜に駆ける」YOASOBI(406,903,061回再生)
4位「怪物」YOASOBI(318,502,391回再生)
5位「炎」LiSA(270,119,407回再生)
6位「Butter」BTS(307,659,125回再生)
7位「群青」YOASOBI(284,993,388回再生)
8位「うっせぇわ」Ado(258,683,891回再生)
9位「廻廻奇譚」Eve(230,627,870回再生)
10位「勿忘」Awesome City Club(246,924,148回再生)
集計期間:2020年11月23日(月)~2021年11月28日(日)
※()内はストリーミング再生回数。
※総合ソング・チャート“HOT 100”のストリーミング指標と動画再生指標およびストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”では、一部サービスにおけるデータを無料ストリーミングと有料ストリーミングで分けて集計し、それぞれ異なる係数を乗じているため、再生回数の合算によるランキングとは異なる場合があります。

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