故DMX、死後に全米でのストリーミング再生数が928%増加
故DMX、死後に全米でのストリーミング再生数が928%増加

 2021年4月9日に死去した故DMXのカタログのストリーミング再生数が、全米で大幅に上昇したことが判明した。MRCデータへの第一報によると、DMXの楽曲の全米オーディオ/ビデオ・オンデマンド・ストリーミング再生数は、4月9日と10日の合計で7,570万回を記録し、7日と8日の合計(736万回)と比較すると928%の増加となった。
 
 4月9日から10日にかけて最も再生された楽曲は「Ruff Ryders’ Anthem」(959万回、973%増)、「X Gon’ Give It to Ya」(579万回、900%増)、「Slippin’」(552万回、853%増)、「Party Up (Up in Here)」(520万回、941%増)、「How It’s Goin’ Down feat. フェイス・エヴァンス」(352万回、691%増)だった。

 4月2日にDMXが薬物の過剰摂取による心臓発作で入院したと報じられてから、彼の楽曲のストリーミング再生数は伸びていた。2日までは1日あたり70~100万回だった再生数が、3日から8日にかけては1日あたり300~400万回に増加していた。

 セールスに関しても、9日から10日にかけて101,000を記録、6日から8日にかけての9,000と比較すると1,036%の増加だった。

 DMXは、米ビルボード・R&B/ヒップホップ・チャート“Hot R&B/Hip-Hop Songs”に31曲がチャート・インし、オールジャンルのソング・チャート“Hot 100”には15曲が入った。アルバムに関しては、デビュー作『イッツ・ダーク&ヘル・イズ・ホット/It's Dark And Hell Is Hot』(1998年)、『フレッシュ・オブ・マイ・フレッシュ、ブラッド・オブ・マイ・ブラッド/Flesh of My Flesh, Blood of My Blood』(1999年)、『そして、Xが残った…/...And Then There Was X』(2000年)、『ザ・グレート・ディプレッション/The Great Depression』(2001年)、『グランド・チャンプ/Grand Champ』(2003年)が全てアルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を記録し、デビュー・アルバムから5作連続で首位発進した初のアーティストとなった。

 計測期間が4月8日で終わる、4月17日付の“Billboard 200”では、DMXの『The Best Of』が73位に再登場している。アルバム換算ユニットが12,000だったが(前週比で224%増)、その大半をストリーミングで稼いでいる。