<ライブレポート>優里、バリエーション豊富な無観客ワンマンライブで新曲「ドライフラワー」初披露 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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<ライブレポート>優里、バリエーション豊富な無観客ワンマンライブで新曲「ドライフラワー」初披露

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<ライブレポート>優里、バリエーション豊富な無観客ワンマンライブで新曲「ドライフラワー」初披露

<ライブレポート>優里、バリエーション豊富な無観客ワンマンライブで新曲「ドライフラワー」初披露


 インディーズ時代に発表した「かくれんぼ」で大きな注目を集め、今年8月にメジャーデビューを掴んだ人気シンガーソングライターの優里が、メジャーデビュー後初となる無観客配信ライブ【繋がり~かくれんぼからドライフラワーへ~】を開催した。

 「今日は画面の向こうにいる皆さんに楽しんでもらえたらな、と思って歌います。ぜひ最後まで楽しんでください。」と挨拶をした優里は、さっそくメジャーデビュー曲の「ピーターパン」で視聴者の心を掴んだ。ライブで培った弾き語りパフォーマンスと、野太くキレのある歌声が魅力的だ。これまでインスタライブで優里の生歌を見たことはあっても、ここまで画面いっぱいに鮮明に映る、照明やカメラワークを用いた優里の歌唱姿を見られる機会はほとんどなかった。歌唱中にカメラに視線を送ったり、画面の向こうにいる視聴者が楽しんでいるかを終始気遣えたり、場を繋ぐトークも長けていたりするのは、やはり優里がSNSや動画サイトを中心に発信してきた、いわば“映像配信アーティスト”であるからこそ慣れている・できることであり、そこはメジャーデビュー新人ながらも上級レベルだ。

 ファンから届いたリクエストに応えるように、オレンジスパイニクラブの「キンモクセイ」、川崎鷹也の「魔法の絨毯」、もさを。「ぎゅっと。」といった今年の定番カバー曲をお届け。自身のYouTubeチャンネル「優里チャンネル」で視聴者と一緒に作り上げた未発表オリジナル楽曲の「花鳥風月」は、少し早口で、エッジが効いたギターパートやビートがエド・シーランを彷彿させる(中盤にエドの人気バラード曲「パーフェクト」のカバーも披露しており、彼の音楽センスにも影響を与えている存在なのだろう)。

 「自分の曲がまだそんなにないので、カバー曲が多いですが、こうやって1曲ずつ(オリジナル曲が)増えるごとにファンが喜んでくれたらいいなと思ってます。いつかオリジナル曲だけでライブができる日が来て、皆さんと楽しめたらいいなと思ってます。次のこの曲は、歌詞にいろんな気持ちを込めたので、直接届けたいですが、今日は画面越しでもそれが届くように歌います。」と、オリジナル曲「かごめ」を披露。殺伐とした現代にある冷たい視線や無関心、虚無感などが衝撃的に描かれる歌詞を通して、曲に込められた優里の思いはきちんと届いたはずだ。

 米津玄師の「Flamingo」、Hump Backの「拝啓、少年よ」とバラエティに富んだ曲目が続き、DISH//の代表曲となりつつある「猫」にも挑戦。そして、その「猫」を手掛けたあいみょんの「裸の心」で再びじっくりと聞かせ、恋する気持ちに伴う切なさがじんわりと染み渡った。

 そしてライブも終盤にさしかかり、「かくれんぼ」とそのアフターストーリーを描いた最新曲「ドライフラワー」へ。音楽ストリーミングサービスの人気トップチャートに長く入り、TikTokやSNSでも多くの動画で使われ、カバー動画がたくさん投稿されている「かくれんぼ」は、優里がブレイクするきっかけとなった曲だ。自分のもとを去った恋人への疑問と彼女を待ち焦がれる気持ちを男性目線で歌った「かくれんぼ」に対して、「ドライフラワー」は彼のもとを去った彼女の本心が描かれた曲。「『かくれんぼ』が好きって言ってくれる人がたくさんいますが、この『ドライフラワー』も同じくらい好きになってくれたら嬉しいです。」と期待を込めて、優里は少し緊張気味に新曲をライブ初披露した。この2曲がセットになることで、男女の異なる思考回路とそれから生じるすれ違いがまじまじと感じられ、胸が締め付けられた。「今日は僕のライブに集まってくれて、ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。」とライブに幕を下ろした優里。まだまだキャリアは浅く、今後どんな方向にでも進んでいける期待の新人であり、それでもたった一人で、約1時間半のライブをこなした彼に大きな拍手を送りたい。


Text by Mariko Ikitake
Photos by Yusuke Kitamura

◎【繋がり~かくれんぼからドライフラワーへ~】セットリスト
1. ピーターパン
2. キンモクセイ(オレンジスパイニクラブ カバー)
3. 魔法の絨毯(川崎鷹也 カバー)
4. ぎゅっと。(もさを。 カバー)
5. 花鳥風月
6. かごめ
7. アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ(バックストリート・ボーイズ カバー)
8. パーフェクト(エド・シーラン カバー)
9. Flamingo(米津玄師 カバー)
10. 拝啓、少年よ(Hump Back カバー)
11. 猫(DISH// カバー)
12. 裸の心(あいみょん カバー)
13. かくれんぼ
14. ドライフラワー

◎リリース情報
「ドライフラワー」
2020/10/25 DIGITAL RELEASE
https://VA.lnk.to/pDtB0i


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