【Ultra Miami】マイアミ市と21年の歴史に幕を下ろす、新たな開催地との契約締結は「最終段階に入っている」
【Ultra Miami】マイアミ市と21年の歴史に幕を下ろす、新たな開催地との契約締結は「最終段階に入っている」

 Ultra Music Festivalが、Twitterで声明を発表し、米マイアミ市との契約を終了し、今後は新たに南フロリダのエリアに場所を移すことを発表した。

 1999年にマイアミ・ビーチでスタートした【Ultra Miami】は、もともと1日開催の音楽フェスだったが、今ではフェス期間を3日間にまで拡大し、マイアミを代表する巨大イベントに成長した。しかし、20周年アニバーサリーイヤーである2018年に、会場のベイフロント・パーク周辺の住民から騒音に対する苦情や大渋滞の問題が市に対して挙がり、運営側は2019年の開催地をヴァージニア・キー島に移すことに。しかし、本土と島を結ぶ高速道路が1本しかないヴァージニア・キー島で、この3月に開催された【Ultra Miami】は、フリーシャトルの本数に対し、乗客が溢れてしまったために運行が停止。6万近くのフェス参加者は島で立ち往生し、その結果、深夜2時に2.5マイル(約4km)もの距離を歩いて本土に戻る始末になった。

 立て続けに起こったこの問題を踏まえて、Ultra Music Festivalは「我々が何よりも一番に優先してきたことは、フェスティバルで体験できる最大限の経験を皆様に提供することでした。」「(フェス後のアンケートにお答えいただいた約2万人を含む)多くのお客様からいただいたフィードバックを聞くかぎり、ヴァージニア・キー島での体験は満足に達するものではなかったことは明白です。しかし、これはUltra Music Festivalですし、フェスの参加者は我々が最善の状態になるために尽力することを望んでいるでしょう。その責務を負うことはより良いものを追求するということだけでなく、機能していないものを変更することを厭わないことも意味します」と発表した。運営側は、現在、フェスの新たなホームとなる南フロリダ地区との契約締結が「最終段階に入っている」とも説明している。