<ライヴ・レポート>世界的ヒットメイカー=マーク・ロンソン、星野源とのダブル・ヘッドライナー・ショーで2万人を魅了

2018/12/18 16:20

<ライヴ・レポート>世界的ヒットメイカー=マーク・ロンソン、星野源とのダブル・ヘッドライナー・ショーで2万人を魅了
<ライヴ・レポート>世界的ヒットメイカー=マーク・ロンソン、星野源とのダブル・ヘッドライナー・ショーで2万人を魅了


 『アップタウン・ファンク』で世界を席巻してから4年、映画『アリー/スター誕生』の事実上の主題歌「シャロウ~『アリー/スター誕生』愛のうた」への参加で【グラミー賞】最優秀レコード賞ほか4部門と【ゴールデン・グローブ賞】候補に挙がり、マイリー・サイラスをゲストに迎えた新曲「ナッシング・ブレイクス・ライク・ア・ハート」がヒットしている中、マーク・ロンソンが2016年の【サマーソニック】以来約2年ぶりに来日。2018年12月17日に、星野源とのダブル・ヘッドライナー・ショー【LIVE in JAPAN 2018星野源×MARK RONSON】を千葉・幕張メッセで行なった。
 15日の夜にニューヨークでテレビ番組『サタデー・ナイト・ライヴ』に生出演してから駆け付けたわけだから、日本に到着したのは開演のほんの数時間前。ソールドアウトの大観衆を前にDJパフォーマンスを披露したマークは、その『サタデー・ナイト・ライヴ』でも披露した「ナッシング~」で幕を切る。悲しいのに踊らずにはいられない、異色のブレイクアップ・ソングだ。
 「やあ、みんな、マーク・ロンソンだよ。ゲン・ホシノとプレイできて本当にうれしい!」と挨拶すると、今年始動したディプロとの新ユニット=シルク・シティの最新シングル「エレクトリシティ」へ。そして「ウー・ウィー」(2003年の『ヒア・カムズ・ザ・ファズ』より)、「ダッフォディルズ」、「フィール・ライト」(共に2015年の『アップタウン・スペシャル』より)があとに続き、ハウス、ヒップホップ、ディスコ、ファンクと、多彩なスタイルを網羅してきた自らのキャリアを辿る。アグレッシヴにオーディエンスを煽りつつ、時々スクラッチを入れたり、曲をカットアップしたりしながら。
 かと思えば、次に彼が用意していたのは、マイケル・ジャクソンへのトリビュート。マイケルの60回目の誕生日だったさる8月29日に、彼の名曲のマッシュアップ「マイケル・ジャクソン × マーク・ロンソン:ダイアモンズ・アー・インヴィンシブル」を発表したマークは、その中から「今夜はドント・ストップ」を始めとするアップビートな曲だけをミックス。そして「ひとりのレジェンドからもうひとりのレジェンドへ」と前置きして、夭折したエイミー・ワインハウスにもスポットライトを当てる。言うまでもなくマークは、彼女の傑作『バック・トゥ・ブラック』でプロデューサーとして名を馳せたわけだが、ここでは自身のアルバム(2007年の『ヴァージョン』)からエイミーが歌ったザ・ズートンズの「ヴァレリー」をセレクト。まずはヴォーカルだけ抜き出して彼女の声のパワーを突きつけて、ストリングス、ベース……と順番に音を重ねていく。マイケルと同列に置いてエイミーの偉大さを伝えようとする粋な演出だ。
 続いていよいよ「アップタウン・ファンク」が登場。さすが知らない人はいないようで、マークもオーディエンスも一緒にジャンプして会場を揺らしていたが、ショーはまだ終わっていなかった。「最後は僕のお気に入りのクリスマス・ソングを」と、これまた『サタデー・ナイト・ライヴ』でお披露目したばかりの曲を届けてくれる。マイリーに加えて、子供の頃からの親友ショーン・レノンの参加を得た、ジョン・レノン&ヨーコ・オノの「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」の飛び切りスペシャルなカヴァーだ。
 以上、2018年現在の立ち位置をくっきり刻んだ約40分のセットを終えると、「ピース&ラヴを願って。みんないいクリスマスを!」とメッセージを残して去っていった。
 ちなみに、後半ステージに立った星野源との共演は無かったが、星野は、バックステージで対面したマークに「今日集まったファンは最高だね」と告げられたこと、自分もマイケルのセクションに胸が熱くなったこと、アルバム『YELLOW DANCER』を制作していた時に「アップタウン・ファンク」のヒットに勇気づけられたこと、マークにまつわる話をMCで色々聞かせていた。彼について詳しく知らなかった人も、大いに興味をそそられたに違いない。
Text by 新谷洋子
Photos by Masanori Naruse

◎【LIVE in JAPAN 2018星野源×MARK RONSON】マーク・ロンソン セットリスト
1. ナッシング・ブレイクス・ライク・ア・ハート
2. エレクトリシティ
3. ウー・ウィー
4. ダッフォディルズ
5. フィール・ライト
6. マイケル・ジャクソン × マーク・ロンソン:ダイアモンズ・アー・インヴィンシブル
7. ヴァレリー
8. アップタウン・ファンク
9. ハッピー・クリスマス(ウォー・イズ・オーバー)
◎リリース情報
「ナッシング・ブレイクス・ライク・ア・ハート feat. マイリー・サイラス」
配信中
「ハッピー・クリスマス(ウォー・イズ・オーバー)feat. ショーン・オノ・レノン」
配信中

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