クイーン伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』予告編が公開
クイーン伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』予告編が公開

 監督の解雇などのトラブルに見舞われ、完成が危ぶまれていたクイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』の予告編が2018年5月15日に公開された。

 約1分半の動画では、「地獄へ道づれ/Another One Bites the Dust」をはじめ、「キラー・クイーン」や映画のタイトルにもなっている「ボヘミアン・ラプソディ」などのヒット曲に乗せ、ラミ・マレック演じる故フレディー・マーキュリーが、ブライアン・メイ(Gwilym Lee)やロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)らバンド仲間と出会い、名盤のレコーディングや伝説のステージでのライブなどを経てスターダムへのし上がって行く過程がリアルに描かれている。

 以前公開された写真からマレックの激似ぶりは話題になっていたが、マーキュリーの派手な衣装の数々や時代によって変化する髪型などのディテールも生き生きと再現されており、ファンにとっては待たされた甲斐が十分あったと言える完成度の高さだ。

 注目すべきは、スタジオでメイが「ボヘミアン・ラプソディ」のリフを弾いた後、「で、次は?」と尋ねるとマーキュリーが、「ここでオペラ・セクションが入るんだよ」とニヤッと笑い、メンバー全員で有名なボーカル部分をレコーディングするシーンだろう。前例のなかった曲の長さにダメ出しをするプロデューサーらしき人物に、「あんたの奥さんとヤッてやってもいいぜ、あんたが6分を永遠のように長く感じてるなら」と自信たっぷりにマーキュリーが言い返すのが痛快だ。

 1985年にイギリスのウェンブリー・スタジアムで開催された【ライブ・エイド】での伝説のライブや、彼らのコンサートの定番だったコール&レスポンス、そしてラメのジャンプスーツや白いタンクトップなど様々な衣装をまとったマーキュリーがトレードマークだったマイクのハーフ・スタンドを握って躍動する姿は、彼の早すぎた死を思うと胸に迫るものがある。
 

◎『ボヘミアン・ラプソディ』予告編
https://youtu.be/6S9c5nnDd_s