ジェイ・Z、トランプ大統領や#MeToo運動についてコメント
ジェイ・Z、トランプ大統領や#MeToo運動についてコメント

 2018年1月27日、CNNのヴァン・ジョーンズの新番組『The Van Jones Show』の第1回にジェイ・Zがゲストとして出演し、“#MeToo”運動やトランプ大統領の最近の発言についてなどに関して意見を述べた。
ヴァン・ジョーンズによる投稿

 トランプ大統領が米国への移民が多いハイチなどの国を“shithole”(ケツの穴、肥溜め)みたいな国と発言したことに関して彼は、「残念だし、傷つく」と発言している。「誰だって怒りは感じるけれど、その怒りの後にすごく傷つく。何故ならばあれは多くの人々を見下しているし、誤解だし、これらの場所には美しい人々がいて何もかもが美しいからだ。自由世界の指導者がこのような発言をするなんて……彼の家系のどこかで何かがあったのだろう。彼に何かがあったからこそ、このような方法で表現しているのだろう」とジェイ・Zは述べている。

 ジョーンズが、トランプ大統領は自分が就任してから黒人の失業率が下がっていると主張していることに触れ、「発言が最悪でもお金をポケットに入れてくれるなら、彼は良い指導者だと言えるのではないか」とジェイ・Zに意見を求めると、「ノー」と彼は即答している。「何故ならば最終的に一番大切なのは金じゃないからだ。金は幸せと同じじゃない。違うんだ。それは論点がずれている。人のことは人間らしく扱うべきだ。それが基本だ」と彼は語っている。

 番組が放送された翌日の午前にトランプ大統領は、「私の政策のおかげで黒人の失業率は歴代最低だと報じられたばかりだということを誰かジェイ・Zに伝えてくれ」とツイートしたが、その約1時間半後にジョーンズが、その件については「もうジェイ・Zに聞いたってことを誰かトランプ大統領に伝えてくれ」とインタビュー動画の一部を公開している。

 性的嫌がらせの撲滅とジェンダーの平等を訴える“#MeToo”運動について聞かれたジェイ・Zは、セクシャル・ハラスメントが「常態化されていた」と指摘し、「このような嫌がらせが毎日起きていることを知りながら女性たちが仕事に行っていたことに対して、“何故そんなところにい続けるんだ?”と論理的に言うことはできる。(だが)選択肢は何だ?アメリカで生き延びなければならないんだ。生き延びる為にはそれを常態化しなければならない。だからこれが表面化し、世界が是正されるのは必要なことなんだ」と見解を述べている。

◎ヴァン・ジョーンズによる投稿
https://twitter.com/VanJones68/status/957624390883082240

◎ドナルド・トランプによる投稿
https://twitter.com/realDonaldTrump/status/957603800579297280