【ビルボード年間Streaming Songs】洋邦入り混じったグローバルなチャートを、エド・シーラン「シェイプ・オブ・ユー」が制覇
【ビルボード年間Streaming Songs】洋邦入り混じったグローバルなチャートを、エド・シーラン「シェイプ・オブ・ユー」が制覇

 日本の音楽マーケットに定額ストリーミング・サービスがますますの定着を見せ“ストリーミング黎明期”とも言える2017年の日本。Billboard JAPANでは今年10月より毎週“Streaming Songs”チャートの発表も開始した。

 そんな中、圧倒的な再生数で年間1位となったのがエド・シーラン「シェイプ・オブ・ユー」だ。総合チャート“JAPAN Hot100”の年間チャートでも2位と躍進を見せた同曲だが、その原動力の一つとなったのが、このストリーミング部門での高い支持率だった。「シェイプ・オブ・ユー」は世界的に見ても、今年最もリスナーから支持された楽曲の一つであり、ストリーミング・サービスの定着による日本の音楽マーケットのさらなるグローバル化の可能性をも感じる1曲となった。

 グローバル化という視点で見ると、“Streaming Songs”は洋楽曲の活躍の目立つチャートとなった。「シェイプ・オブ・ユー」を含めてTOP10内に洋楽曲が5曲ランクイン。そういった意味ではラジオとの親和性も感じられる。また邦楽曲では、総合チャートでは年間96位となった清水翔太「My Boo」が、本チャートでは6位と気を吐いた。

 同じデジタル領域ということで“Downloard Songs”との親和性も気になるところだが、こちらの被りはDAOKO × 米津玄師「打上花火」、オースティン・マホーン「ダーティ・ワーク」、星野源「恋」の3曲に留まった。特に邦楽アーティストに関して、ダウンロードは解禁済でもストリーミングは未解禁の楽曲が多いこと(「恋」もストリーミング解禁は限定的)が、その最大の理由だと思われるが、仮に全アーティストがストリーミングを解禁した時、それぞれのチャートがどのような傾向を見せるのか。今後、各アーティストがどのようにストリーミング・サービスに向き合って行くのかも含めて興味は尽きず、来年以降も本部門は大きな注目を集めそうだ。

◎【Billboard JAPAN Streaming Songs of the Year 2017】トップ10
1位「シェイプ・オブ・ユー」エド・シーラン
2位「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」ジャスティン・ビーバー
3位「打上花火」DAOKO × 米津玄師
4位「クローサー feat.ホールジー」チェインスモーカーズ
5位「サイレントマジョリティー」欅坂46
6位「My Boo」清水翔太
7位「ダーティ・ワーク」オースティン・マホーン
8位「恋」星野源
9位「ステイ」ゼッド & アレッシア・カーラ
10位「Wherever you are」ONE OK ROCK