【米ビルボード・アルバム・チャート】ブライソン・ティラー自身初の首位、『サージェント・ペパーズ~』3位にエントリー
【米ビルボード・アルバム・チャート】ブライソン・ティラー自身初の首位、『サージェント・ペパーズ~』3位にエントリー

 米ケンタッキー州出身のR&Bシンガー、ブライソン・ティラーの新作『トゥルー・トゥ・セルフ』が自身初の首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 全米アルバム・チャート最高位8位、R&Bチャート2位を獲得した、2015年リリースのデビュー・アルバム『トラップソウル』からおよそ1年半ぶりにリリースされた、ブライソン・ティラーの2ndアルバム『トゥルー・トゥ・セルフ』は、全曲自身が制作を手掛け、ゲストも一切クレジットされていないという拘りの強いアルバムで、プロデューサーにはボーイ・ワンダやフランク・デュークスなど、人気音楽プロデューサーが参加している。

 初動ユニットは10万を突破しているが、実売(デジタル・セールス)は47,000枚で、半数以上はストリーミング(視聴回数)によるポイント。ラッパーやR&Bシンガーの作品はストリーミングが圧倒的に強く、今週2位のケンドリック・ラマーや4位のドレイクも、ポイントのほとんどはストリーミングによるもの。本作はR&Bチャ―トでも首位を獲得し、カナダ・チャートでは4位に、UKのR&Bチャートでも初の首位獲得を果たしている。

 3位には、50周年記念盤として再リリースされたビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』が週間ユニット75,000を獲得してリエントリーを果たした。本作は、50年前の1967年にリリースされたアルバムで、当時のチャートでは、アメリカ、UK(イギリス)、カナダ、オーストラリアなどの主要国でNo.1獲得を果たしている。本作は、リリース50周年の記念エディションで、34曲以上の未発表音源も収録されている。

 5位にデビューしたのは、リル・ヨッティのデビュー・アルバム『ティーンエイジ・エモーションズ』。リル・ヨッティは、昨年夏に大ヒットした、D.R.A.M.(ドラム)の「ブロッコリー」(最高位5位)にフィーチャリング・ゲストとして参加し、ブレイクを果たした、米ジョージア州アトランタ出身のラッパーで、今年はゲストとして参加したカイルの「アイスパイ」(最高位4位)も続けて大ヒットした。この2曲の大ヒットを受け、本作の初動ユニット・セールスは46,000を獲得し、初のフル・アルバムで見事TOP5入りを果たした。

 9位には、最新のラテン・ヒット曲を収録したコンピ盤『サマー・ラテン・ヒッツ 2017』が初登場。本作には、今週のソング・チャートで4週目のNo.1獲得を果たした、ルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキーの「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」が収録されていて、アルバムの売上に繋げた。その他にも、セバスチャン・ヤトラやドン・オマール、J.バルヴィンなど、人気ラテン・シンガーのヒット曲が多数収録されている。

 12位には、ラッパーのグッチ・メインと音楽プロデューサーのメトロ・ブーミンのコラボレーション・アルバム『ドロップトップウォップ』が、15位にはラテン・シンガーのシャキーラの新作『エルドラド』がそれぞれ初登場している。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は7日22時以降予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『トゥルー・トゥ・セルフ』ブライソン・ティラー
2位『DAMN.』ケンドリック・ラマー
3位『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』ビートルズ
4位『モア・ライフ』ドレイク
5位『ティーンエイジ・エモーションズ』リル・ヨッティ
6位『÷』エド・シーラン
7位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ
8位『フロム・ア・ルーム:ヴォリューム1』クリス・ステイプルトン
9位『サマー・ラテン・ヒッツ 2017』V.A.
10位『ハリー・スタイルズ』ハリー・スタイルズ