大統領就任式に出演予定と話していたモトリー・クルーのヴィンス・ニール、一転して演奏しないことが判明
大統領就任式に出演予定と話していたモトリー・クルーのヴィンス・ニール、一転して演奏しないことが判明

 2016年11月18日に米ビルボードのインタビューに答えた時点では2017年1月20日に行われる米大統領就任式でパフォーマンスを披露する予定だと話していた米ロック・バンド、モトリー・クルーのヴォーカリスト、ヴィンス・ニールだが、一転して参加しないことが明らかになった。大統領選の結果が判明する以前の段階で自身のバンドがブッキングされていたと思っていたそうだが、実はまだフィックスされていなかったらしい。

 「誰が当選するにしろ、就任式には来てほしいと2か月前に言われていたんだよ」とニールは明かした。「だから俺が知る限りでは演奏する予定だったんだ。結果として共和党が勝ったら招かれなくなってしまった。民主党が勝った場合だけ演奏するなんて聞いてなかったよ。どちらが勝ってもパーティには来てねってことだとばかり……。就任式で演奏するバンドの選定は俺が想像してた以上に政治的なんだな。俺も今日知ったばかりでね。スタッフに確認したら、トランプが勝ったから何もかもが政治的にならざるを得ないって言われたよ。トランプのパーティで誰がプレイするのかは知らないけど、幸運を祈るよ」

 ヴィンス・ニールと言えば、ラスベガスで行われた米大統領選の第3回候補者討論会の最後に彼そっくりなゲストが登場したことで、本人なのかどうかの大論争がTwitterで巻き起こったことも記憶に新しい。ニールの83歳の母親も彼だと思い込んでいたそうだ。

 「母親から電話をもらって、“ドナルド・トランプと握手してるの見たわよ!”って言われたんだけど、俺はその場にいなかったんだ。不思議なことに、招待はされてたけど、家で見ようと思って行かなかったんだよね」と、彼は話す。「ラスベガスの長髪ブロンド男なら当然ヴィンス・ニールだろ、ってみんな思い込んだのが面白かったよ。“ヴィンス、ヒゲを剃ったんだな!”って。違うって」と、状況を楽しんでいたことを明かした。