BMGが名門メタル・レーベル“Noise Records”を再スタートへ
BMGが名門メタル・レーベル“Noise Records”を再スタートへ

 ジャーマン・メタルを扱うドイツの名門レーベル“ノイズ・レコード(Noise Records)”を、世界的音楽グループのBMGが再開させることになった。

 1983年にカール=ウルリッヒ・ウォルターバックが創立した同レーベルは、80年代から90年代を通してヨーロッパのヘヴィ・メタル・バンドにとって重要な後ろ盾となり、スラッシュ、スピード、パワー・メタルといったサブジャンルの普及に重要な役割を担った。

 主な所属バンドには、80年代後半に2ndおよび3rdアルバムの『守護神伝 -第一章-(Keeper of the Seven Keys: Part I)』、『~第二章(Part II)』で世界的な成功を収めたハロウィンをはじめ、グレイヴ・ディガー、ヘルハマー(後のセルティック・フロスト)、クリーター、ランニング・ワイルド、ガンマ・レイ、タンカードなどがいた。

 ウォルターバックは、Noise Recordsを2001年にイギリスのSanctuary Musicに売却し、Sanctuaryが2007年にUniversal Musicに売却されるまで所有権を保持していた。ほとんど休眠状態だった数年を経て、2013年にSanctuaryを買収したBMGは今回、5月に開始する再発キャンペーンを機に同レーベルを再スタートさせる。リリースが予定されているのは、セルティック・フロストやハロウィン、ヴォイヴォドの再発アルバムやコンピレーション・ベスト・シリーズなどだという。

 BMGのグローバル・カタログ・レコーディング副社長、ピーター・スタックは同レーベルの復活を発表するなかで、「現在我々が知るジャンルを定義付けた多数アーティスト達のホームとして、Noiseレーベルはメタル・ミュージックに非常に大きな貢献をしました。2016年、そして今後、Noiseの豊富な遺産が蘇ることに本当に興奮しています」と述べている。