ブルックリンを拠点に活動しているソウル・アンサンブル、ザ・ダップ-キングス(Dap-Kings)のボーカルで、6月にステージ1の胆管がんと診断されたシャロン・ジョーンズに関し、良い知らせが入った。プレスリリースによると、ジョーンズは「非常に良くなっている」とのこと。バンドは延期していたアルバム『ギヴ・ザ・ピープル・ホワット・ゼイ・ウォント(Give the People What They Want)』をダップトーン・レコードより来年1月14日に全米リリースする予定だそうだ。同アルバムからはソウルフルな一曲「リトリート(Retreat)」のビデオも公開されている。

 また、ジョーンズとザ・ダップ-キングスはさらに、ニューヨークのビーコン・シアターで2月6日にステージ復帰することも発表している。

 ジョーンズは先月、6月に受けたがん摘出手術が成功に終わり、ニューヨーク北部で回復に向け療養していると発表。8月には化学療法を始めている。

 同バンドのベーシストでありバンドリーダーでもあるボスコ・マンは、「デップトーン・ファミリーはみんな、シャロンの回復に大喜びし、感激している」とバンドの公式ウェブサイトにてコメント。「このアルバムは間違いなくこれまでで最高の作品で、世界中の人に聴いてもらえることを願っています。2月のビーコンでは最高潮に達し、シャロンがステージに出てきた瞬間はきっと喜びのあまり正気ではいられなくなるでしょう」と述べている。

 シャロン・ジョーンズ&ザ・ダップ-キングスは4枚のフル・アルバムを全てダップトーン・レコードからリリースしており、一番新しい作品は2010年の『アイ・ラーンド・ザ・ハード・ウェイ』だ。また、彼らはセッション・ミュージシャンとしても活躍しており、エイミー・ワインハウスのアルバム『バック・トゥ・ブラック』では、「リハブ」ほか複数曲でバック・バンドを務めている。