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富士フイルム X100F

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by 赤城耕一 (更新 2017/3/10 11:06)

X100F

X100F


大型センサーコンパクトも4代目

Xシリーズは、現在のX-Pro2の元祖モデル的な存在感があり、コンパクトカメラの売れ行きの動向とは関係なく、同社も大切にしたい特別なモデルなのだろう。2011年の初代から早くも本機で4代目となる。

 APS-Cサイズで約2430万画素のX-Trans CMOS IIIで、画像処理エンジンはX-Processor Proを搭載し、X-Pro2/T2と同等になった。高感度性能も常用でISO200~1万2800に拡大した。フィルムシミュレーションモードに、好評のアクロスモードを追加したことも注目点になっている。X-T2と同様に、高速で高精度なAFで測距点は91点(最大325点)まで拡大されている。いずれも、撮像素子や画像処理エンジンが上位機と同じになったことによる恩恵だが、起動時間約0.5秒でシャッタータイムラグ0.01秒、AF追従連写約8コマ/秒というのはもはやコンパクトカメラのスペックを超えている。

 レンズは初代から変わっていない。開放では軟かい調子が楽しめる。旧モデルのX100シリーズのユーザーは買い替えるか悩ましいが、個人的には背面のフォーカスレバーを操作しただけで心が揺れている。

マクロ切り替えなしでグッと寄れる。合焦点は素晴らしくシャープ。前後ボケも自然。絞り環の存在を意識してしまう。絞り優先AEで絞りの効果を確かめながら撮りたくなるカメラだ●AE(絞りf2.8・480分の1秒・-0.7補正)・ISO200・AWB・JPEG

マクロ切り替えなしでグッと寄れる。合焦点は素晴らしくシャープ。前後ボケも自然。絞り環の存在を意識してしまう。絞り優先AEで絞りの効果を確かめながら撮りたくなるカメラだ●AE(絞りf2.8・480分の1秒・-0.7補正)・ISO200・AWB・JPEG



デザイン
X100シリーズの伝統を堅持。新鮮さはないけれど、下手にいじることのできない完成度の高さを感じることは確かである

使用感・操作感
コンパクトカメラなのにレスポンスよしという魅力。ポケットからさっと取り出して撮影できる魅力。単焦点レンズの潔さが光る

描写性
レンズ固定式はレンズ性能に合わせて画質を追い込める。絞りによる描写の変化も楽しめるし、いずれの絞りでも高画質だ。いたずらにシャープネスを求めた描写ではないところもいい

◆赤城耕一

●レンズ:23ミリ・F2。6群8枚(非球面レンズ1枚)。最短撮影距離:約10センチ●撮像素子:有効約2430 万画素。23.6×15.6ミリ、X-Trans CMOS IIIセンサー●ファインダー:ハイブリッドビューファインダー。光学ファインダー:電子式ブライトフレーム(逆ガリレオ式)。倍率約0.5 倍。電子ビューファインダー:0.48 型、約236万ドット。倍率:約0.65 倍。アイセンサー付きアイポイント:15ミリ。視度調節範囲:-2~+1dpt●液晶モニター:3.0 型(3:2)液晶、約104万ドット。チルト式●シャッター:レンズシャッター。シャッター速度:1/4000~4秒(プログラムモード時。絞りf2で1/1000秒まで、f8以上で1/4000秒まで)。電子シャッター:1/3万2000~30秒。メカニカル+電子シャッター:1/3万2000~4秒●撮像感度:標準出力感度。ISO200~1万2800(ISO100およびISO5万1200に拡張可)●動画撮影機能:1920×1080/59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p(最大14分まで)など●記録媒体:SDメモリーカード(SDHC/SDXC、UHS-I対応)●ネットワーク等:IEEE802.11b/g/n●大きさ・重さ:126.5×74.8×52.4ミリ・約469グラム(バッテリーとメモリーカードを含む)●価格:オープン(実売15万6060円)●URL:http://fujifilm.jp/

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