マクロレンズで水滴に近づいてのぞいてみると、背後の花が映り込んで、そこにも小さな宇宙が見えた■キヤノンEOS 5D MarkⅡ・100ミリF2.8マクロ・ISO800・絞りf8・AE=ワンテーマ表現レッスン「小さな世界を撮る」から
マクロレンズで水滴に近づいてのぞいてみると、背後の花が映り込んで、そこにも小さな宇宙が見えた■キヤノンEOS 5D MarkⅡ・100ミリF2.8マクロ・ISO800・絞りf8・AE=ワンテーマ表現レッスン「小さな世界を撮る」から
水平と垂直に気を配りながらフレーミング。画面の中に三角と四角を収めた■キヤノンEOS 5D MarkⅡ・24~105ミリF4・ISO640・プログラムAE=ワンテーマ表現レッスン「形と色を撮る」から
水平と垂直に気を配りながらフレーミング。画面の中に三角と四角を収めた■キヤノンEOS 5D MarkⅡ・24~105ミリF4・ISO640・プログラムAE=ワンテーマ表現レッスン「形と色を撮る」から
陸橋から、下を走る車を光跡でとらえた。それぞれ信号が変わるのを待って、ヘッドライトの明かりを意識して撮影した。直進車のテールランプの赤を生かしている■キヤノンEOS 5D・24~70ミリF2.8・シャッター速度優先AE(絞りf11・1分)=基本レッスン「シャッター速度のお話」から
陸橋から、下を走る車を光跡でとらえた。それぞれ信号が変わるのを待って、ヘッドライトの明かりを意識して撮影した。直進車のテールランプの赤を生かしている■キヤノンEOS 5D・24~70ミリF2.8・シャッター速度優先AE(絞りf11・1分)=基本レッスン「シャッター速度のお話」から

 写真家の榎並悦子さんの撮影ノウハウを満載した新刊、『榎並悦子のマルテク式 極上フォトレッスン』(朝日新聞出版)が7月19日に出版される。
 アサヒカメラに好評連載された「今日から差がつくマルテク写真教室」(2008~09年)、「ワンテーマ写真塾」(2010~11年)に大幅加筆し、データも最新のものに更新して一冊にまとめた。連載時は各地の写真セミナーなどでテキストとして盛んに使われた。

「きちんと写真を学びたい人へ」とオビにうたわれたこの本は、四つのパートに分かれている。

・きっちりと基礎から学びたい人のための「基本レッスン」
・「夢」「影」「夜」など、ひとつの言葉を写真で表す「ワンテーマ表現レッスン」
・季節や旬のテーマにじっくり取り組む「テーマ別レッスン」
・上達に役立つ「これだけは知っておきたい写真用語」

 榎並さんは、本のねらいをこう語る。「写真が好き。キチンと写真のことを勉強してみたい。そして何より一眼(レフ)カメラでカッコよく撮ってみたい。そう思っている人に、少しでも写真の楽しさ、表現のあれこれを知っていだたきたくてまとめた一冊です」(「はじめに」から)

 どのページから開いても、写真の基礎からテーマの見つけ方まで、すぐ参考になる情報がぎっしり。初心者からベテランまで役に立つ内容となっている。

■『榎並悦子のマルテク式 極上フォトレッスン』榎並悦子著 朝日新聞出版刊

えなみ・えつこ
京都市生まれ。国内外を問わず旅することが大好きで、「一期一会」の出会いを大切に、人物や自然、風習、高齢化問題など幅広いフィールドをしなやかな視線でとらえ続けている。写真展に視覚障害者が暮らす老人ホームの日常をとらえた「都わすれ」や東京の下町を撮った「裏から廻って三軒目」、高齢化率日本一の町を取材した「日本一の長寿郷」、パリの街角をモノクロでとらえた「Paris -刻の面影-」、など多数開催。アメリカに暮らす小人症の人々を取材した写真集『Little People』で第37回講談社出版文化賞受賞。日本写真家協会会員、日本写真協会会員。