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坂東慧さん ドラミングに通じるシャッターのタイミング

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右から、ペンタックスK20D、ペンタックスK10D。それぞれシグマ50ミリF1.4とリミテッドレンズのタクマー31ミリF1.8をつけて、単焦点レンズの味わいを楽しんでいる。また縦位置撮影時に安定するのと長時間撮影用にバッテリーパックが装備されている。手前は、ニコンCOOLPIX P5100

右から、ペンタックスK20D、ペンタックスK10D。それぞれシグマ50ミリF1.4とリミテッドレンズのタクマー31ミリF1.8をつけて、単焦点レンズの味わいを楽しんでいる。また縦位置撮影時に安定するのと長時間撮影用にバッテリーパックが装備されている。手前は、ニコンCOOLPIX P5100

ステージ上からとらえた坂東さんのドラムセット。シンバル、タムなどすごい数だ。これらの楽器を一人で演奏しているのだから驚くほかない。

ステージ上からとらえた坂東さんのドラムセット。シンバル、タムなどすごい数だ。これらの楽器を一人で演奏しているのだから驚くほかない。

愛犬のチワワを撮るのは楽しいというように、一瞬の表情が見事にとらえられている。背景の緑のボケに毛並みが美しい

愛犬のチワワを撮るのは楽しいというように、一瞬の表情が見事にとらえられている。背景の緑のボケに毛並みが美しい

三浦半島の景勝地、三戸浜海岸で夏の夕方に撮影。海の向こうにかすんだ富士山の上にちょうど翼を広げた一羽のトンビが収まり、構図が決まっている。縦位置撮影が好きだという坂東さんが数枚連写した中の一枚だという

三浦半島の景勝地、三戸浜海岸で夏の夕方に撮影。海の向こうにかすんだ富士山の上にちょうど翼を広げた一羽のトンビが収まり、構図が決まっている。縦位置撮影が好きだという坂東さんが数枚連写した中の一枚だという

――カメラとの出合いは?

 最初は、父親のキヤノンです。機種名までは思い出せないのですが、マニュアルの昔のタイプだったと思います。そのとき、なんとなくむずかしそうだったから、カメラに対する興味はいったんそこで終わりました。しかし父親は家族の記録というか、とにかく撮影することが好きでデジタルカメラも買っていました。そこでぼくも使ってみようかなあと。最初のカメラはデジタルで、ソニーのサイバーショットシリーズ。5~6年前のことでしたね。当時は500万画素くらいで、それでも結構ハイスペックだったと思います。

 小さなカメラですから、ステージに持っていって機材なんかを撮っていました。その後、4年くらい前からホームページを開設して、そこの日記にちゃんとした写真を載っけたいと思うようになって、ニコンCOOLPIX P5100を手に入れたんです。

――それがデジタル一眼レフにまで興味が広がったんですね。

 そうですね。やはりボケ具合などの表現力は一眼レフのほうが深いですからね。で、どこのメーカーのどんなカメラがいいかと考えていたら、ミュージシャンで、吉川晃司さんのサポートもしている小池ヒロミチさんが「ペンタックスのK10Dがいいよ」って。それで、安く譲ってもらったんです。なんだか小池さんからカメラに託してメッセージをもらったような気分にもなりました。

――レンズは?

 最初は、シグマ28~70ミリF2.8のズームレンズですね。それからペンタックス10~17ミリF3.5~4.5の超広角ズームも手に入れました。これはドラムセットを撮るときに便利なんですよ。演奏する位置から、ぐるっとドラムのすべてが撮れますからね。毎回の記録にもいいんです。ほかに15ミリF4と31ミリF1.8のリミテッドレンズと、シグマの50ミリF1.4もKマウントなので使っています。レンズにはハマってますね。

――ペンタックスK20Dは?

 自分の中でサブでもう一台ほしいと思って(笑)。シルバーの限定モデルで、これに銀の鏡筒のリミテッドレンズをつけると、かっこいいんですよ。一眼レフはずっとペンタックスですね。K-5も気になっています。

――2台態勢になって、撮影に変化が出ましたか?

 気になったものはとりあえず撮る、と(笑)。とくにいま飼っているチワワの表情を追うのは楽しいですね。ちょっとした表情をねらっています。あとは料理なんかも撮りますよ。先日の休暇に、香川県までドライブに行って、うどん屋のハシゴをしたりしてたくさん写真を撮りました。

 ツアーなどで日本各地を回ることも多いのですが、やはり仕事だと、ステージが終わったあとは疲れたり飲んじゃったりで、翌日寝坊してしまうことが多い。せっかく面白そうなロケーションでも、なかなか撮影を楽しむような感じにはならないんですね。だから、休みが取れたらカメラを持ってあちこち行きたい。

――カメラにはバッテリーパックをつけていますね。

 縦位置で撮ることが多いので安定感があり、構えやすいということもありますが、本体とバッテリーを二つ使えるので、長期の旅行に行くときなどは便利です。ぼくは結構たくさん撮るほうだと思います。香川県のドライブのときは平均すると一日に800枚くらいは撮っていましたから。

 撮影はとくに勉強しているわけではないですが、被写体になることもあるので、よくヒントをもらいます。リラックスさせて、表情をつくりやすくしてくれるカメラマンは参考になりますね。ぼくは音楽、とくにリズム楽器を演奏していますので、大事なのはタイミングだと思うし、カメラも楽器と同じくリズム感が必要だと感じます。いまでは、生活の中でカメラの存在が大きくなってきて、自分の目線で周囲のことを記録していくことが楽しい。時間がたってもう一度写真を見ると、撮った当時の思いやにおいを感じることができます。

※このインタビューは「アサヒカメラ 2011年3月号」に掲載されたものです


(更新 2014.2. 6 )


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プロフィール

坂東慧(ばんどう・さとし)

1983年大阪府生まれ。音楽家。幼少時からエレクトーンを習い、8歳でドラムを始める。2004年、河野啓三とのセッションが契機となり、日本を代表するフュージョングループ「T-SQUARE」のツアーにゲストドラマーとして参加。サポートメンバーを経て同年、弱冠20歳でT-SQUAREに正式加入する。ほかに吉川晃司、上原ひろみ、大江千里、サイモン・フィリップスなど幅広いアーティストとの共演も多い。作・編曲においても才能を発揮している注目の新世代ミュージシャンの一人である