手前左が一光社から1950年に発売されたスタート35。中学生の中島さんがアルバイトでためた金で購入した初めてのカメラだ。後ろはリコーのコンパクトカメラ、マイポートで作製したステレオカメラ。それにフィルムと電池、ブロアーは三種の神器と呼んでいつも持ち歩いている。中央は、ポジフィルム2枚を入れて迫力ある立体画像が楽しめる専用のビューアー
友人に貸してスタート35で撮影してもらった中学2年生の中島さん。50年以上経ても画像がきれいだ。写真部に所属していて、「このころは、アサヒカメラを読んで写真の勉強をしましたよ」とほほ笑んでくれた
中島さんは、登山の趣味でもよく知られている。神奈川県相模の大山。一見、何の変哲もない風景だが、ステレオカメラで撮ると岩肌と水の流れに圧倒的な立体感が出る
坂の街、サンフランシスコは立体写真の絶好の被写体だという。撮影はポジフィルム。掲載したカラーの2点は残念ながらWeb上では立体感が出ないが、専用のビューアーで見させてもらったら、本当に飛び出てくるような迫力があった