テレビのニュースや新聞で最近しょっちゅう目にする「AI(人工知能)」。AIの普及で生活が便利になるとか、逆に人間の仕事が奪われるとか……?  子どもたちに大人気の科学漫画『サバイバル』の最新巻では、その「AI」を特集。ここでは、ハラハラ、ドキドキの冒険をしながら子どもも大人も知っておきたいAIの知識が楽しく学べるクイズを用意しました。前回に続いて今回は2回目。みなさん、ぜひ挑戦してみてください!

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■Q1 2016年2月、アメリカのサンフランシスコでグーグルの芸術組織であるクレイ財団がユニークな展示会を開催しました。どんな展示会だったのでしょう?
(1)グーグルの社員がコンピューターで描いた作品を展示した
(2)人工知能が描いた作品を展示した
(3)絵のない展覧会だった

【答え(2)】
 ディープドリームという人工知能がさまざまなイメージを再構成して、新しい感性を込めた抽象画を描きました。出展した29点の作品は、1000万円を超える価格で売れて話題になったそうです。

■Q2 さまざまなモノがインターネットでつながり、情報をやりとりできる技術やサービスを何という?
(1)ICT
(2)IoT
(3)IMF

【答え(2)】
 IoTは日本語で一般的にモノのインターネットと呼ばれています。テレビや冷蔵庫などさまざまなモノがインターネットでつながり、情報をやり取りできる技術やサービスのことです。モノのインターネットの環境では、人間が側にいなくても、状況にあった機能をテレビなどが実行できるのです。このような技術はスマートホームやコネクテッドカーなどさまざまな分野で活用されています。

■Q3 最近、「LAタイムズ」や「ワシントンポスト」、AP通信といったアメリカの新聞社や通信社では、人工知能が記者として活躍しています。主にどんな記事を書いているのでしょう?
(1)スポーツ競技結果や株式市場の記事
(2)事件や裁判の記事
(3)芸能情報やゴシップ

【答え(1)】
 人工知能が活躍している記事に共通しているのは、ある一定の型があることです。あらかじめ文章の型と、そこに入れ込むさまざまな言葉を人工知能に覚えさせておくことで、自動的に、しかもほんの数秒で記事を作ることができるのです。このほか災害情報の記事も書いているそうです。

■Q4 アメリカのインターネットショッピング会社のアマゾンは、人工知能ロボットを使って倉庫管理を自動化しています。このロボットのおかげで商品を効率的に分類して素早く探せるようになり、今まで60~75分かかっていた作業が短縮できました。およそ何分になったでしょう?
(1)45分
(2)30分
(3)15分

【答え(3)】
 15分にまで短縮できたことで、2時間以内に配送ができるなど、早く体系的なサービスを提供できるようになりました。現在、アマゾンは約3万台の人工知能ロボットで倉庫管理を自動化するだけでなく、配送にドローンを利用するサービスを試験的に行っています。

■Q5 21世紀はじめから起こった第4次産業革命に当てはまらないものはどれでしょう?
(1)人工知能
(2)コンピューターとインターネットによる情報と自動化
(3)ビッグデータ

【答え(2)】
(2)の内容は20世紀後半に起こった第3次産業革命のこと。第4次産業革命は、人工知能やモノのインターネット(IoT)、ビッグデータなど先端情報技術が開く産業革命です。これらの技術がこれまでの産業やサービスに結びついたり、ロボット工学、生命工学などの技術と結合したりして、巨大な変化を起こしています。

■Q6 技術が日々発達することで、人間の代わりに人工知能やロボットに置き換えられる仕事が今後出てくると予想されています。人工知能と交代する可能性が少ないと言われている職業は次のうちどれでしょう?
(1)組立工
(2)指揮者・演奏家
(3)作業員

【答え(2)】
 イギリスのオクスフォード大学の研究チームがアメリカ労働省のデータに基づき出した報告書によると、人工知能の発達によって今後10年以内に人間の代わりに人工知能やロボットに置き換えられる仕事がたくさん出てくると予想されています。宅配業者の代わりにドローンが配達し、無人タクシーが運転するという社会になるというのです。特に単純労働の分野で入れ替わりが激しく、人工知能が活躍するほど職業も変わっていくのかもしれません。

(構成/生活・文化編集部)