決勝トーナメント進出で盛り上がる渋谷センター街(撮影・井上和典)
決勝トーナメント進出で盛り上がる渋谷センター街(撮影・井上和典)
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ポーランドの得点シーンでは会場から悲鳴が響き渡る。東京タワー付近の会場(撮影・福井しほ)
ポーランドの得点シーンでは会場から悲鳴が響き渡る。東京タワー付近の会場(撮影・福井しほ)

最後は日本戦よりセネガル対コロンビア戦を食い入るように見るサポーターたち。新宿の映画館(撮影・田中将介)
最後は日本戦よりセネガル対コロンビア戦を食い入るように見るサポーターたち。新宿の映画館(撮影・田中将介)

東京・渋谷の29日午前2時。草木も眠る丑三つ時だが、グループリーグ突破の美酒を味わった渋谷のサポーターたちは全く眠りそうにない。恒例の“大騒ぎ”が起こっていた。

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 渋谷駅前スクランブル交差点は興奮冷めやらぬまま、もはやカオス状態に。「オー! ニーッポーン!」の掛け声が長い間、続いた。

 そんな中、往来の秩序を保つための警視庁「DJポリス」は、今宵も登場。スクランブル交差点から少し離れた渋谷109ビルの前では、マイクを使って横断歩道まで誘導した。

 この騒ぎを聞きつけた外国人も多かったからか、時折、英語を交えて案内していた。近くにいた外国人からは拍手が沸き起こっていた。

 セネガル戦での失点は「完全に自分のミス」とまで言ったゴールキーパーの川島永嗣だが、ポーランド戦ではファインプレーを連発。サポーターからは「カーワーシマ!」コールや「川島よくやった!!」との声も上がっていた。

 そして東京・六本木の東京タワーふもとにあるパブリックビューイング会場も約450人が集まり、興奮に包まれていた。

 なかなか得点が入らない前半、大画面に見いる観客、応援団が各選手の名前をコールすると、観客もそれに呼応して声援を大声で飛ばす。

 ゴールキーパーの川島がセーブするたび、「いいぞ」「かわしま!」の声が飛び交う。

 後半早々、大迫勇也が登場すると、応援団の「半端ない男!お・お・さ・こ!」というコールが飛ぶ。だが、後半にポーランドが得点を決めた時、サポーターらは頭をか抱え、悲鳴や叫び声があがる。席にうなだれる人もいた。

 しかし、なかなか得点につながらず、後半の最後で日本がボールをためてパスでつないだところでは、「もう時間がない」「なにやってんだ」「攻めろ、攻めろ」の声も飛び交った。

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「何やってんだ」「攻めろ」と罵声も