双子といえども、昔からベタベタした関係ではなかったというが、それでもやはり強い絆で結ばれ、育ってきたふたり。時間が経つにつれ、ふたりの間もいつの間にか雪解けになり、最後は、十分すぎるぐらい祝福してくれた。
「姉は私と違って、子どもの頃から野心があり、それは大人になっても変わりませんでした。現在、看護師をしていますが、着実にキャリアップし、今でもバリバリ仕事をしています。そんな姉を尊敬していますし、見習わなければならないところもたくさんありますね。今は親の介護も姉がキャプテン、私が副キャプテンというスタンスで協力しながらやっています」
お姉さんとは今でもときどき軽い口ゲンカをすることもあるというが、田島さんも結婚して以前よりは我慢強くなり、相手を思いやれるようになったという。
「姉とはお互いの立場を尊重し、いい距離感でつき合っています。姉が仕事で夜勤がある日などは夫とともに実家に泊まり、ふたりで親の介護をしています。とてもありがたいことに夫も、とても協力的なので、姉も安心して仕事ができると言ってくれます」
■自分に合った年齢でできた結婚だからいろんなことが楽しい
「他の人から見たらたいした山ではないかもしれませんが、やはり結婚を決意するまでは、私なりの逡巡と覚悟がありました。若い頃のように勢いでというわけにもいきませんでしたから。でも、今は結婚してよかったと心から思っています。そして結婚は年齢ではなく、自分の中でいろんなものが整って、『今だ』とタイミングなんだな、と結婚してからつくづくそう感じています」
(取材・文/須藤桃子)
須藤桃子(すどうももこ)
1965年東京生まれ。フリーライター。女性の生き方、料理、健康、ペット(特に猫)系を中心に活動