「あとは相手チームのことを褒めたり、試合を“GOOD GAME”みたいに言い合う感じで、基本は言葉不要。ジェスチャーで通じると思います。ユニホーム交換なんかもするし」
イメージしているコミュニケーションとはだいぶ違うが、サッカー好き同士、意気投合することも珍しくないのだろう。
もうひとり、現在、ヨーロッパに滞在している友人にも聞いてみた。
――そっちは盛り上がっていますか? 現地でどんなコミュニケーションをとっているのか教えてください。
「試合の日に飲み屋や女性が接客する店なんかにいると大変ですよ。『今日◯◯の試合よね!? シャンパン開けてみんなで一緒に応援しましょう』って感じでシャンパンが飛び交っています」
どこに行ってもサッカー好きな男とバカな会話は生まれるらしい。現在、ロシアだけではなく、世界中にいる友人たちは、英語ができる、できないにかかわらず、サッカーを楽しんでいる。こういうお祭りのときは、こまかい言い回しを気にするよりも、思いっきり楽しんで、盛り上がったほうがいいにきまっているのだ。
(文/ジャーナリスト・丸山ゴンザレス、イラスト/majocco)