矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ、横浜育ち。コラムニスト。1983年に朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』
矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ、横浜育ち。コラムニスト。1983年に朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』
佐藤仁美 (c)朝日新聞社
佐藤仁美 (c)朝日新聞社

 佐藤仁美さんは、痩せてよかったのだろうか。

【写真】ダイエットに成功した佐藤仁美

 その疑問が頭から離れない。

 61.6キロあったのが、3ヶ月で49.4キロに。ライザップで12.2キロ痩せた。身長156センチの、今年39歳になる1人の女性としては、とてもハッピーであろうことは想像に難くない。

 ananのグラビアにも出た。6月13日号。特集は「魅せる体幹」。これもすごくうれしいだろう。だって表紙は中村アン。そこの仲間に入るのだ。

 6月21日に放送された「ダウンタウンDX」に出演した佐藤さんはananのグラビア写真が紹介されると「すごくないですかー。すっごいきれいでしょ」とはしゃいでいた。健康的になって、すぐ眠れるとも言っていた。

 きっとたくさん洋服とか買ってるだろうなー、入らなかった服がスルスル入るんだからなー。

 そう思って佐藤さんのインスタグラムを見てみたら、GUで買ったパンツを履いた足を自撮りして「590円。神かよ」と書いていた。佐藤さん、堅実な人らしい。

 すぐ太る、今年57歳になった1人の女性としては、あ、私のことですが、ダイエットが成功する喜びは、すごくよくわかる。

 でも、だが、しかし、その上で思うのだ。佐藤さん、痩せなかった方がよかったんじゃないかなあ。

■「ワイドナショー」でのトークに戸惑う

 佐藤さんはきっと、トーク力を松本人志さんに評価されているのだろう。「ダウンタウンDX」の少し前には、松本さんの帯番組「ワイドナショー」(6月10日)に出演していた。飲食店で飲み物が来るまでどれくらい待てるか、という話題で佐藤さんは、「私、30分くらい待てる」と言っていた。司会の東野幸治さんも含め、他の出演者はみな「意外」という反応だったが、これは佐藤さんが、アルコール好きを隠さない本音キャラだからだろう。

 だが、そういう「前提」を踏まえずに画面を見ていると、「ただのきれいな女優さんが、長く待てると言っている」だけに見える。つまり、なんというか、普通でどうということがない。となると、佐藤さん、ワイドナショーに出る意味があるのだろうか。と思ってしまった。

 これと同じような状況は、実はさらに前、他のバラエティー番組でも見た。

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矢部万紀子

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矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ/横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』。

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