2017年7月の衝撃的なデビューからまもなく1年。かつては日本有数の鉱山として知られた史跡・生野銀山(兵庫県朝来市)で活動する超スーパー地下アイドル「GINZAN BOYZ(ギンザンボーイズ)」のメンバーが、18年8月に発表予定のセカンドシングルのPVに出演する7人(体)「鑿(のみ)セブン」を決める選抜総選挙を展開している。開票日は、「第10回AKB48世界選抜総選挙」と同じ6月16日。歴史に名を刻むのは、誰だ――。
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「まさかあのメンバーが1位とは……」
5月26日からスタートした“選挙戦”の中間発表が行われた6月6日。ギンザンボーイズのマネージャー、大坂雄吾さんは、生野銀山や朝来市役所生野支所に設けた特設投票所、インターネットの特設サイトで寄せられた計5514票の集計結果を見て驚いた。
生野銀山で働く男性と追っかけの女性、総勢60人(体)のマネキンで構成するギンザンボーイズ。中間発表の1位に輝いたのは、選挙を盛り上げようと出馬した朝来市の多次勝昭市長こと「No.X :Shi☆cho(シチョー)」だった。なんと、2位のブロマイド売り上げナンバーワンを誇るエリート堀大工「No.04:飛鳥くん」を20票上回る355票を獲得した。
大坂さんは「No.X :Shi☆cho」について、「なぞの多いメンバーのためコメントをもらえなかった」としつつ、「こんなに入るとは思わなかった。市職員の忖度(?) でしょうか……」と首をひねる。
2位の「No.04:飛鳥くん」は、「1位じゃなかったのはちょっとだけ悔しいけど、勝負はこれからさ!」とさわやかに巻き返しへの意欲を語る。3位(229票)に入った幕府の役人「No.44:左門」は「昨今の風潮から、役人嫌いが進んでいるのではと危惧しておったのだが、杞憂(きゆう)だったようでござる」と安堵(あんど)した。4位(222票)は横穴界のスペシャリスト「No.7:源太」、5位(208票)は火薬のみならず、家のローンや養育費も背負う「No.11:K」だった。
17年末にかねてうわさがあった「No.25:かなめちゃんA」と結婚した「No.12:誠」は既婚者ながら6位と健闘。無口な「No.46:しずかちゃん」は7位。だが、その一方で、動かしやすいためか、露出が多い無類のゴシップ好き「No.40:よさぶろう」は17位。砕いた岩からは必ず銀が出るという「No.33:伸一」は31位と、ツイッターなどで発信が多いメンバーは上位に食い込めなかった。