6月16日に開票を迎えるAKB48グループによる「AKB48選抜総選挙」の投票が、今月29日にスタートする。
【写真】今年の立候補者たち この中で下剋上を起こすのは誰だ?
今年はタイ・バンコクの「BNK48」、台湾・台北の「TPE48」など、海外姉妹グループのメンバーにも門戸を解放し、「AKB48 世界選抜総選挙」として開催される「総選挙」。
昨年に前人未踏の3連覇を達成した「HKT48」の指原莉乃や選抜常連メンバーの「AKB48」と「NGT48」を兼任する柏木由紀、「NMB48」の山本彩らが出馬を辞退。
過去に1位に輝いた「AKB48」の渡辺麻友のグループ卒業もあり、下馬評では開票イベントの開催地であるナゴヤドームのある愛知・名古屋を拠点とする「SKE48」勢の躍進が期待されている。
僭越ながら毎年論客の一人として予想や解説を務めさせて頂いている「AKB48総選挙 公式ガイドブック2018」(講談社刊) の編集部による本誌予想を見ても、1位には「SKE48」の松井珠理奈を予想している。
一方、個人的には今年の「総選挙」の注目は「世代交代」と「ご当地グループ・SKE48勢の活躍」、「海外姉妹グループ勢の動向」の3点と見ている。
AKB48グループに限らず、どんなグループ、団体においても「世代交代」は人気や組織を維持するうえで重要なファクターとなる。
芸能界においても歌舞伎の一門や「宝塚歌劇」、「ジャニーズ」が長きにわたって多くのファンから愛され続けている背景には、新たな世代のスターや人気グループの誕生が不可欠だ。
AKB48グループに関しても、「世代交代」は近年ずっと叫ばれ続けていた課題の一つであったが、昨年の「総選挙」では先輩メンバーたちの高い壁を乗り越えて「AKB48」と「STU48」を兼任する岡田奈々(昨年9位)や荻野由佳(昨年5位)ら後発グループの「NGT48」勢が選抜入りを果たすなど存在感を放ち、「アンダーガールズ」以下の顔触れを見ても若くフレッシュなメンバーが顔を覗かせるなど、「世代交代」の兆しが見えた。