では女子高生たちの本音を紹介しよう。
「46歳のおじさんの家に入って何もされないわけがない。警戒すべきだ」
「女子高生も絶対そういうことになるってわかっていた」
「家に行ったんだから仕方がない。それぐらいされても……」
「キスぐらいで騒ぎすぎ」
こうした被害者の責任を問う声は「大人たち」からも聞こえてきた。歌手の中条きよしは昼の情報番組で「行かなきゃいいじゃない」とコメント。タレントのデヴィ夫人はブログで「泥酔男性のKiss位で?」「騒ぎすぎ」などと発言し、ネット上では批判が噴出した。だが実は同じような考えを持つ女子高生たちも少なくないのだ。
「両者のパワーバランスを考慮せずに家に行ったことを責めるのはおかしいし、そもそも男性の家に行ったらキスをされるのが当たり前ってどう考えても間違った価値観です。そうした価値観は一部の大人たちだけでなく女子高生にも浸透している。そうした現実を変えていく必要があるのでは」(岸本代表)
(文・AERAムック教育編集部)