「甘えや妥協があると、思うようにできなくなることがある。自分を変えたかったら、環境を変えてしまうのが一番簡単な方法です」
世界のトップ企業でマネージャー職に就きながらも「もっと面白いと思えるもの」を模索してきた背景には、そんな思いがある。次世代の技術者たちにも、変化を恐れないでほしい、と願う。
「インターネットブラウザーやウェブメールのように、ビジネスでは役立たずのおもちゃのように思われていたものが、社会を変える存在に進化する場面をいくつも見てきました。今後何が化けるかは誰にも分かりません。だからこそ、自分が面白いと思ったものにかけてほしい。熱量をもって打ち込んだことは、どこかで必ず生きるものです」
(木下昌子)