生涯元気な体をつくるには、生活習慣病を食の面で予防する事が大切。若さを維持するには何をどのくらい食べればいいのか、望ましい食事内容や食べ方のポイントを、南越谷健身会クリニック院長の周東寛(しゅうとう・ひろし)医師に聞いた。
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「老化は足から」といわれますが、年をとるとフラついたり転びやすくなります。筋力が低下するだけでなく、血流が悪くなるからです。膝上3センチから上は心臓ポンプによって血液が直接循環しますが、膝より下は循環が悪くなりがち。これを防ぐには、血流をよくする食べ物が必要です。
周東先生がいう「寝たきりを防ぐ食事法」はこれだ。
(1)「すったまねぎ」(酢+スライスたまねぎ)で動脈硬化を防ごう(2)夜に納豆を食べて血栓を溶かせ(3)肥満と脳梗塞を招く「朝パン」を控えよう(4)週1のすき焼きより週2の「しゃぶしゃぶ」で脂抜きを(5)茶碗1杯分の温野菜(おひたしや煮物)で便秘を防ぐ(6)塩分の摂りすぎはキュウリやパセリ、香辛料で解消
「すったまねぎ」の作り方は、スライスしたたまねぎ1個をリンゴ酢や玄米酢(大さじ3)とハチミツ(大さじ5)に5日漬けるというもの。周東先生は「たまねぎに含まれるイオウ化合物やグルタチオン酸が血管内皮細胞を浄化し、血流をよくして脳梗塞や肥満などを防ぎます。たまねぎはスライスしたあと水にさらさず少々置くのがコツ。私は茹でキャベツとともに毎日、頂いています(冷蔵庫で2週間保存可能)」と話す。
※週刊朝日 2012年9月21日号