所得の問題と制度の誤解を除けば、男性の育休取得を阻んでいる実質的な壁は、「職場の雰囲気」と「仕事の忙しさ」なのだろう。たしかに私の場合は、仕事の柔軟性が高いうえに、育休について職場にとても理解があったため、約半年の育休を取得できた。しかし日本全体では、子どもができた男性労働者のうち、3ヵ月以上の育休を取得した人はわずか0.1%にすぎない(2015年厚労省調査)。

 まずは、さまざまな職場で「男性の育休」への理解がもっと広がればいいなと思う。それだけでも、育休を取得したい4割の男性は、もっと取得しやすくなるのだから。

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