![同じことをされても、ストレスに感じる人と感じない人、何が違うの?(※イメージ写真)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/6/c/620mw/img_6c647f1bf8826bd560c4e5a214751e3a28728.jpg)
一緒に上司に怒られた同僚はすぐに立ち直って生き生き働いているのに、自分はそれがストレスで夜もぐっすり眠れないし、会社に行くのもつらい……。この違いは、一言で言うと「認知」の仕方の違いです。ちょっとした心がけでその「認知」は修正することができます。
産業カウンセラーで職場のメンタルヘルスの専門家である見波利幸さんは、『やめる勇気――「やらねば!」をミニマムにして心を強くする21の習慣』(朝日新聞出版)の中で、「認知」の仕方の違いと、これを修正する方法を解説しています。ここでは、そのもっとも肝となる部分を紹介します。
* * *
同じ上司に同じことをされても、感じ方が違うのは、人によって「認知」の仕方が異なるからです。簡単に言うと、出来事が起こった時に「どう受け取るか」が違います。この認知はストレスの発生に大きく関わってきます。
たとえば、同じプロジェクトに携わっているAさんとBさんがミスをして、同時に上司に叱責されたとします。上司がミスに気付いたので大事には至りませんでしたが、顧客に多大な迷惑をかける一歩手前だったため、上司はカンカンに怒り、他のスタッフの前で二人を怒鳴り散らしました。
「お前ら、何をしたかわかってるのか? いいか、このまま進めていたら大変な問題になってたんだぞ! どうして確認もしないで進めたんだ? 中途半端な仕事をしてるからダメなんだよ!」
厳しい叱責を受けた二人のうち、Aさんは次のように感じました。
「大失敗をしてしまった……。怒られるのも当然だ。でも上司が気づいてくれて最悪の事態にならなくてすんだ。これで、どの時点で何を確認すればいいかわかったから、同じミスは絶対にしないぞ。自分は真面目に仕事をしていたんだから、努力はしていた。これは経験不足から生まれた失敗だ。この経験を忘れないようにしよう」
一方、もう一人のBさんはこのように感じました。