4年間、すべてはこの日のためと言っても過言ではない。メダル獲得に向けた大一番。女子バレー日本代表は、激戦の予選グループリーグB組を全勝で1位通過した米国と準々決勝で対戦した。
世界ナンバーワンと言われる組織的なブロックと、ミドル、サイド、オポジットと1カ所に偏らずに展開する多彩な攻撃力。圧倒的な力を持つ米国に対して、サーブで攻めたい日本だが、第1セットの立ち上がりは、キンバリー・ヒルのサーブで崩され1-4と苦戦を強いられる。
しかし、すぐさま荒木絵里香のサーブで崩し、長岡望悠のスパイク、石井優希のブロックで連続得点、6-5と逆転する。一気に攻め込みたい日本だったが、逆転されても米国は動じずサーブで崩す。ブロックでワンタッチを取り、ラリー中もミドルがライトへ走り込んで高い打点からスパイクを決める。まさに、攻守両面で鉄壁ともいうべき強さをみせ、再び日本を突き放す。中盤にも連続得点を挙げた米国に対し、日本も石井のサービスエースで応戦したが及ばず、第1セットは米国が25-16で先取した。